JR東海は26日に、東海道新幹線(東京〜新大阪)におけるインターネット利用環境について、サービス開始時期や提携する通信事業者について発表した。 サービス開始時期は2009年3月(予定)で、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)と提携し、技術面およびサービス面での検討を両社で進めるとのこと。あわせて、現在のぞみ停車駅(東京駅、品川駅、新横浜駅、名古屋駅、京都駅、新大阪駅)の待合室に整備している無線LAN設備を、東海道新幹線の全駅(上記6駅のほか、小田原駅、熱海駅、三島駅、新富士駅、静岡駅、掛川駅、浜松駅、豊橋駅、三河安城駅、岐阜羽島駅、米原駅)の待合室に整備する予定だ。 JR東海では、東海道新幹線のN700系車内において、高速走行中でもインターネットを利用できる車内環境を実現するための準備を進めており、N700系の車内に構築された「無線LAN」のネットワークからLCXケーブルに情報伝送し、地上側に新設するインターネット接続装置を介してインターネットに接続する方式で、サービスを提供する。これにより、高速走行中においても「インターネットサービス」を安定して提供することが可能とのこと。回線速度は最大約2Mbpsとなる。 なおJR東海は、今年4月28日に総務省より周波数割当計画の一部変更の告示改正を受け、4月30日にインターネット用の無線局免許申請を行っている。