ソニー株式会社の米国子会社であるソニー・コーポレーション・オブ・アメリカは2日、米グレースノートの買収手続きを完了したことを発表した。 4月22日に買収合意を発表しており、それを受けてのものとなる。グレースノートは今後も独立して事業を継続、経営陣も引き続き同社の経営にあたるとのこと。 グレースノートは、楽曲情報データベース「CDDB」(Compact Disc DataBase)を中心とした、デジタル音楽専用ソリューションを提供する企業。CDDBに対応したCD再生ソフトなどでは、音楽CDをパソコンにセットするだけで、楽曲名やアーティスト名が判別される。グレースノートのCDDBを利用しているソフトは、ソニーが開発したSonicStageのほか、iTunes、Winamp、au Music Portなどがある。 同社では、CDやオーディオファイルなどから曲名やアーティスト名などの楽曲情報を判別するデジタルミュージック認識技術「Gracenote MusicID」、音楽配信サービスのカタログからユーザ好みの曲やアーティストを探し出す楽曲推薦エンジン「Gracenote Discover」、自動更新型プレイリスト作成技術「Gracenote Playlist」なども提供している。