ヤフーは、全国の小学生から大学生までの保護者3,200名を対象に、子どものインターネット利用に関する意識調査を行い、結果を発表した。 子どものインターネット利用については、「利用時間や、やって良いことと悪いことについてなどのルールを決めておく」が55.6%ともっとも多く、機能や制度の前に、親子間でのルール作りを重要視している保護者が多い結果となった。 また、望ましい政府の対応としては、「子どもの育成に合わせて保護者が判断した方がよい」が43.3%に達し、「政府が一律で規制すべき」とする23.8%を上回った。 同調査は、Yahoo!リサーチパネルを利用したインターネット調査で、調査対象は全国に住む第1子に小学生・中学生・高校生・大学生の子を持つ保護者各800名の合計3,200名。世代別構成比は、20代が0.5%、30代が25.4%、40代が55.5%、50代が8.7%、60代が0.9%となっている。2008年05月12日〜2008年05月16日の期間に実施された。 インターネット調査ということで、インターネット利用に関する保護者の意識の高さが伺える結果となった。しかし、日常的にインターネットを利用していない保護者などには、子どものインターネット利用について特別な対策をしていなかったり、逆に利用を禁止している方も少なからずいるのが実情だ。 Yahoo! JAPANでは、保護者が子どものインターネット利用を管理できるフィルタリング(ペアレンタルコントロール)サービス「Yahoo!あんしんねっと」を無料で提供中だ。また、ネットスターとともに運営する「子どもたちのインターネット利用を考える研究会」を通じ、インターネットの適切利用につながる調査・検討を幅広く行い、保護者やサイト運営者などに情報を提供していく、としている。 調査結果は以下のとおり。◆子どものインターネット利用について、保護者の考え方(複数回答可)・利用時間や、やって良いことと悪いことについてなどのルールを決めておく:55.6%・保護者が子どもの様子を観察し、異変があればその都度適切に対応する:50.1%・学校や、その他教育機関でインターネットについての教育をした方がよい:33.6%・事件の報道を子どもに見せるなどして、危険性を認識させておく:32.5%・フィルタリングソフトを稼動させた状態で利用させる:24.6%・政府がサイトの内容について、法律で取締まった方がよい:18.1%・保護しすぎるのはよくないので、子どもに任せ、自由に使わせてよい:13.5%・その他:3.4%◆子どもに携帯電話を利用させるにあたって、不安なこと(複数回答可)・長時間の利用により、利用料金がかさむこと:51.3%・誹謗・中傷などコミュニケーション上のトラブルに巻き込まれること:46.3%・有害な情報を見てしまうこと:44.1%・架空請求・不当請求を受けること:41.7%・長時間の利用により、生活が乱れること:39.4%・本人の不注意によって個人情報が流出すること:37.9%・知り合った人と実際に会って、トラブルに巻き込まれること:30.9%・その他:2.8%・特にない:11.3%◆子どものインターネット利用について、望ましい政府の対応(複数回答可)・政府が、学校などでのインターネット教育の充実をさせた方がよい:46.8%・政府ではなく、子どもの育成にあったサービスは保護者が判断した方がよい:43.3%・政府によって、一律で規制すべきである:23.8%・政府により、保護者が指導方法を学べるような機会をつくっていって欲しい:19.3%・その他:5.6%