「事業継続性」では、データ破損に対応できる冗長化の備えが必要だ。ETERNUSでは「データ保護」と「災害からのデータ復旧」の観点から事業継続性を支援。熊沢氏は、データ保護の側面から「ハードウェアのデータ複製」「データベースと連携したデータ保護」について言及した。前者では「ETERNUS SF Advanced Maneger」を例にあげ、業務を停止することなく、任意のポイントでデータを高速コピーする「アドバンストコピー機能」を紹介した。また継続的データ保護を目的に、更新データを時系列で保存していく手法についても説明。一方、データベース連携のデータ保護は、ある時刻で完全に整合性のとれた信頼性の高いバックアップが重要だ。同社はOracleと連携した「ETERNUS SF Recovery Maneger for Oracle」も提供している。またETERNUSは、災害時のデータ復旧のために、複数の遠隔地サイトでのミラーリング機能をサポート。遠隔ミラーリングには設備や接続のコストが問題になるため、FC-IPのほかにiSCSIを利用したWANにも対応することで敷居を下げた。
3つ目の「省電力化・可視化」に関しては、消費電力を40%削減可能なエントリーモデル「ETERNUS 2000」を紹介。グリーン化への取組みとして「ECOの見える化と運用」についても披露した。消費電力・温度を監視する「ETERNUS SF Storage Cruiser」を利用し、業務とストレージを連動させ、ディスクスピンドルをオンオフすることで無駄な電力を抑制。さらに「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager」では、バックアップ業務と連動し、ディスク回転数の制御も可能だ。