「TCP/IPに係る既知の脆弱性に関する調査報告書」に記載されている23項目のうち、検証可能な脆弱性の内訳としては、TCP(Transmission Control Protocol)関連の6項目、ICMP(Internet Control Message Protocol)関連の8項目、IP(Internet Protocol)関連の2項目、ARP(Address Resolution Protocol)関連の2項目となっている。具体的には、「SYNパケットにサーバ資源が占有される問題(SYN Flood Attack)」「データを上書きするフラグメントパケットがフィルタリングをすり抜ける問題(Overlapping Fragment Attack)」「ICMPリダイレクトによる送信元詐称の問題」「ARPテーブルが汚染される問題」などとなっている。基本的にはIPv4(Internet Protocol Version 4)環境で検証が可能な項目となるが、一部項目については、IPv6環境での検証も可能となっている。