情報処理推進機構は4日、2008年1月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況のまとめを発表した。 発表によると、ウイルスの検出数は約31万個と12月の約34万個から8.5%減少したほか、届出件数も2,046件と12月の2,239件から8.7%減少している。検出数の1位はW32/Netskyで約29万個 、2位はW32/Mytobで約1万個、3位はW32/Mydoomで約2,500個だった。 不正アクセス届出件数は8件で、うち被害があったのは7件だった。また、不正アクセスに関連した相談件数は24件(うち3件は届出件数としてもカウント)で、うち被害があったのは15件だった。 被害届出の内訳は、侵入が3件、その他(被害あり)が4件だった。侵入被害は3件すべてが他サイト攻撃の踏み台として悪用されたもので、侵入の原因はSSHで使用するポートへのパスワードクラッキング攻撃が2件、ftpdの脆弱性への攻撃が1件だった。その他の被害として、オンラインゲーム上で自分のキャラクターのアイテムやゲーム内の通貨が消失していたものが1件だった。 相談総件数は408件で、「ワンクリック不正請求」に関する相談が28件(前月43件)、Winnyに関する相談が17件(同19件)、「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談が10件(同11件)だった。