Data Trans Guardianでは、これら2つのネットワークに対して、仮想化技術とSELinux技術を用いることで両方を安全に利用できるセキュリティ環境を提供する。Data Trans Guardianを搭載したPCでは、一般クライアント環境では「機密情報アクセス不可・データ持ち出し可」、機密クライアント環境では「機密情報アクセス可・データ持ち出し不可」となる。インターネットへのアクセスを一般業務用環境のみに許可するといった設定も可能だ。基本的に機密情報を扱うネットワークから一般業務用ネットワークへのデータ転送を禁止することにより、機密情報が外部ネットワークへ漏えいするリスクを回避できる。一方で、一般業務用ネットワークから機密情報を扱うネットワークへのデータ転送は許可される。クリップボードにコピーしたデータだけでなく、ファイル単位のデータ転送が可能となっている。
動作環境は、インテルCore2Duoプロセッサ:2GHz以上、メモリ:1GB以上、ハードディスク:40GB以上の空き容量のハードウェアとなる。対応ソフトウェアは一般クライアントがWindows XP Professional SP2日本語版、機密クライアント:Windows XP Professional SP2日本語版、転送サーバがCentOS 5、仮想化ソフトウェアがVMware Workstation 5.5となる。