日立製作所は22日、自動車のハンドル一体型指静脈認証技術を発表した。 同技術は、自動車のハンドルを握ることで指の静脈パターンを瞬時に確認して本人認証を行うというもの。静脈パターンの認証部位を従来の指の腹側から側面に変更して認証装置の配置の自由度を向上させるなどの改良が施されている。 同社では、クルマの盗難防止やドライブスルーでの支払い、車内音楽ダウンロードサービスの自動決済などを用途として想定している。さらに、本人認証を適用することにより、シートやサイドミラーの位置、空調などの車内環境を運転者の好みに合わせられるほか、認証装置にそれぞれの指の静脈を登録して指ごとの機能を設定することにより、カーオーディオやカーナビを操作する多機能スイッチとしても利用できる。