KDDIは12日に、2007年9月7日午前8時11分に台湾東方沖にて発生した地震による国際通信サービスへの影響、および復旧状況について発表した。 EACケーブル、APCNケーブル、C2Cケーブル、SMW3ケーブル、China-USケーブル、APCN2ケーブルの、光海底ケーブル6システムが被災し、主に東南アジア地域との通信に影響が発生していた。 日本からの国際ダイヤル通話については、迂回措置の実施により途絶している国と地域はないが、海外からのスーパージャパンダイレクト、ジャパンダイレクトについては、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ウクライナの、5か国・地域で利用できない場合があるとのこと。香港、セイシェル、タイの3か国については復旧した。 法人向け国際通信サービスのデータ通信サービスでは、国際専用線、国際IP-VPN、国際フレームリレー/国際セルリレーの一部回線が利用できない状況だったが、国際IP-VPNについては完全に復旧した。国際専用線、国際フレームリレー/国際セルリレーについてはそれぞれ、1回線を除いて復旧した。 また、国際電話サービスのワールドフリーフォン、バーネットについて、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、フィリピンの、4か国・地域で利用できない場合がある。香港、タイの2か国については復旧した。 KDDIインターネットサービスについては、シンガポール、UAE、マレーシア、ベトナム、マカオ、インド、タイ、インドネシア、台湾、オーストラリアの10か国で引き続きインターネットが繋がりにくい状況となっている。 KDDIでは、当面の措置として、衛星もしくは影響を受けていない海底ケーブルを利用したバックアップルートへの切り替え、および海外通信事業者と連携した迂回回線の新設等の実施により順次復旧を進めていくとしている。