米センティリアム・コミュニケーションズは20日、NGNブロードバンドアクセスに対応したSoC(システムオンチップ)製品「eXtremeVDSL2 Arion」ファミリーを、日本のマンションのFTTHマーケット向けに発表した。 eXtremeVDSL2 Arionは、国際電気通信連合(ITU-T)で制定された標準規格VDSL2に準拠し、伝送可能距離、ロバスト性、トラフィック分類の改良を施すことで上下最大100Mbps以上のデータ転送を可能としたもの。「インテリジェント・アルゴリズム」技術を搭載し、VDSL2ネットワーク上でクロストークノイズが発生しても素早く順応できるようになったのが特徴だ。従来のVDSLと比較してインターネットアクセスやVoIPサービスの質が向上するため、同社ではIPTVなど、より収益性が高いサービスでの利用を見込んでいる。 NGNでは、トラフィック管理と通信サービス品質(QoS)ポリシーに対応する特定の要請があり、この要求に対応するためArion CO and CPEは複数のベアラーチャンネルにQoSをマッピングする独自の技術が用意されている。また、VDSL1サービスよりも低消費電力を実現したほか、高レベル分解度低ノイズAFEをサポートするデジタルとAFEデバイス間における超高速シリアルインターフェイスも備える。