ソフォスは2日、2007年7月のウイルス報告数をまとめた「Webウイルストップ10」、および「メールウイルストップ10」を発表した。 Webウイルスについては、Mal/Iframeが7月に同社が検知したWebウイルスの56%を占めている。6月の64.0%から低下している要因としてはMal/ObfJSの増加が挙げられ、5月の1.8%から7月には17.3%と継続的に増加の傾向を見せている。これらのWebウイルスが蔓延する理由は、十分なセキュリティ対策が講じられないまま運用されているWebサイトが多いことにくわえ、サイバー犯罪者がダウンロードを促していることとWebサイト中に埋め込まれた不適切なJavascriptが挙げられる。 2007年7月のWebウイルストップ10は以下の通り。1. Mal/Iframe 56.0%2. Mal/ObfJS 17.3%3. Troj/Psyme 10.4%4. Troj/Decdec 3.5%5. Troj/Fujif 1.9%6. Mal/Zlob 1.1%7. VBS/Edibara 0.9%8. Mal/Packer 0.8%9. Mal/Behav 0.4%10. VBS/Redlof 0.4%その他 7.3% 2007年7月のマルウェアに感染したWebサイトをホスティングしている国別のランキングは以下の通り。1. 中国(香港を含む) 49.8%2. アメリカ 21.8%3. ロシア 14.7%4. ウクライナ 3.2%5. ドイツ 1.2%6. ブラジル 1.0%7. イギリス 0.8%8. 台湾 0.8%9. カナダ 0.6%10. ポーランド 0.6%その他 5.5% トップは前月に引き続き中国で、ロシアはMal/IframeとMal/ObfJSの大規模感染が発生した結果、6月の3.5%から14.7%と大きく比率を上げている。なお、Mal/Iframeの大規模感染により6月にチャートインしていたイタリアはランク外となった。これは、サイバー犯罪者たちが特定の国にこだわらず侵入しやすいWebサーバを短期間、かつ重点的に攻撃をしかけている状況を表していて、同社ではセキュリティポリシーの徹底と従業員の不適切なWebアクセスの阻止を呼びかけている。 2007年7月に報告があったメールウイルストップ10は以下の通り。1. W32/Netsky 27.2%2. W32/Mytob 18.3%3. W32/Zafi 12.4%4. Mal/Iframe 9.8%5. W32/MyDoom 5.6%6. W32/Sality 4.1%7. Troj/Agent 3.8%8. W32/Bagle 3.4%9. Mal/Clagger 3.4%10. W32/Strati 1.7%その他 10.3%