ケーブルテレビショーにおいて、いくつかの企業は無線通信技術「WiMAX」に関する展示を行っていた。ケーブルテレビに使われている同軸ケーブルば有線を意味する。この有線のイベントで無線技術であるWiMAXの展示が行われているのか不思議に思われる方も多いことだろう。 会場でブースを展示していた、ケーブルテレビ無線利活用推進協議会の担当者に話を伺ったところ、山間部や離島などケーブルを敷設する際に、コスト的な面や、環境問題などの理由で敷設ができない場合があるとのこと。そこでケーブルを敷設できない場所でも情報を届ける手段として無線技術を利用することが考えられたとのこと。 実際、富士通は7月より大分県佐伯市蒲江地区と屋形島の間ではWiMAXではないが、5GHz帯の無線LANシステムを利用した、ブロードバンド実証実験を開始するとしている。 また、嶺南ケーブルネットワークは福井県の敦賀市にWiMAXの基地局を3基設置し、10月まで実証実験を行っているとのこと。 マンションなどでケーブルテレビを利用する際にも、無線技術を利用れば部屋ごとにケーブル敷設のための工事の手間が解消されるなど利点が多いため、無線技術に対する期待感は、ますます高っていくだろう。