電波の代わりにIPネットワークを使ってテレビに映像を配信する「IPTV」が徐々に認知されつつある。NABの会場でも関連技術やデモが盛況だ。 日本では、「地デジのIP再送信」という言葉を聞いたことがある人も多いだろう。視聴者がIPTVを受信するには、映像配信サーバまでのネットワークと専用のチューナーが必要になる。一方、サービス事業者は、コンテンツ、エンコーダ、サーバ、ネットワークを構築・運用しているが、機器ごとにメーカーが異なると、インテグレーションに手間と時間がかかってしまう。 そこで、ヒューレットパッカード社(以下、HP)のIPTVソリューションを適用すれば、これらのシステム構築を短期間かつ低コストで実現できる。さらに、運用面でも集中管理を行うことにより、手間やコストを省くことができる。 番組表の提供や、コンテンツ課金などのIPTVの運用に必要な機能は、すべてHPのサーバ上で稼動する。さらに、複数のサービスラインナップに対応できるように、視聴者毎に、どの番組を見せるか見せないかといった制御も可能という。なお、ビデオにキャプションを付けたり複数のビデオを組み合わせて番組を送出する部分には、「Omnibus iTX」が利用されている。