20日にRBB PRESSより発行された「ブログ白書2007」によると、日本のインターネットユーザーのうち、ブログを開設している人の割合は約25%だった。その反面ブログをまったく知らないという人は2.6%と、ブログの認知度はかなり高い結果となった。 「ブログ白書2007」は、イード株式会社が運営するアンケートパネルによって行われた大規模な調査結果をもとに、野村総合研究所、シックス・アパートが分析と考察を加えたものだ。ここでのパネルは、日本の人口比率に近く偏りが少なく、自動車や家電製品のユーザ意識調査などにも使われている。実際、総数4,000人以上の対象に対して、ブログ開設者で1,000人規模のアンケートが行われたが、回答者の半数が女性だった。 このデータに対して、野村総研のブログ調査チームが市場分析を行っているのだが、それによると、ブログ開設者は10代、20代に多く、この世代は女性の開設者(10代女性:49.6%、20代女性:42.1%)が多いという特徴がでている。その目的のトップは「自分の防備録」であり、逆にブログを開設していない人の開設しない理由に「だれが見ているかわからないので公開したくない」が47.4%(2位)も締めている。 2005年ころにブログがブレークした当初は、市民ジャーナリズムやアルファブロガーと呼ばれる特定の情報発信者が、その市場を牽引していた感があるが、ブログ白書の調査によると、そういったブロガー像は変容しつつある。ブログは若い女性の防備録、日記公開や情報発信といった動機は主目的ではなくなっている。そんな新しいブロガー像が浮かび上がってくる。 ブログ市場については、企業の広報ブログやイントラブログに関するデータや分析も掲載されている。 なお、このアンケート結果のすべての表とグラフ(本に掲載しきれなかったクロス集計なども含む)のデータ販売も行われるという。