auが1セグ・3セグ放送のデジタルラジオ対応端末を年度内に発売すべく準備しているのに対して、NTTドコモも試作品2機種の展示を行っていた。こちらの機種の特徴は、5.1chサラウンドの放送が対応ヘッドフォンなどで聞けることだ。 デジタルラジオについては本放送開始時期に不透明な要素がある。NTTドコモは製品化も含めて発売時期・価格等は未定だが、あくまでもコンセプトモデルとしての出品とのことで、将来的な本放送開始に合わせて、技術開発や準備は行っていることのアピールの意味合いが強いとしている。 なお、デジタルラジオの本放送については、業界の働きかけもあり、前倒しされた経緯がある。しかし、2011年のアナログ停波にともなう周波数割り当ての再編によって、デジタルラジオの周波数などがさらに見直される可能性があるため、キャリアの戦略に差がでているのかもしれない。 商品の買い替え、開発サイクルを考えると、2011年の再編は十分対応できるという考え方(au)と、準備は怠っていないので様子をみてからでもOK(ドコモ)とも考えられる。