シャープは1日、同社の亀山第2工場(三重県亀山市)で8月からマザーガラスを順次投入すると発表した。なお、同工場の液晶パネルを利用した液晶テレビを9月から生産する。 亀山第2工場では、30型クラスの生産に適した第1工場で生産の第6世代マザーガラス(1,500×1,800mm)に対し、面積が約2倍、第8世代マザーガラス(2,160×2,460mm)を採用し、50型/40型クラスのテレビ向けパネルの高効率生産が可能だ。 また、新しい生産プロセスや、工場内高密度レイアウト設計の導入により、生産リードタイムを半減することで、第1工場に比べ約2倍の投資生産性(45型換算比)を実現できるという。液晶モジュールを構成する主要部材についても、部材メーカーと設計段階から新規開発を推し進め、性能の向上とコスト競争力の強化に努めていく。 さらに、地震の衝撃を吸収する制震ダンパーの導入や、落雷など瞬間的な電圧低下による生産設備への影響を未然に防止するシステムなど、自然災害による影響を最小限にとどめ、24時間安定した生産体制を構築しているという。 また、生活用水までを含めた水リサイクルシステムや、屋上全面に設置する太陽光発電システム、燃料電池など異種電源一体化によるエネルギー供給体制の構築により、工場で使用する総電力量の約3分の1を賄うという。