マカフィーは5日、2005年8月におけるコンピュータウイルスの検知状況を発表した。この中で同社は、集計方法によってばらつきはあるものの、トロイの木馬がTOP10の主要な脅威であることは変わっていないと結論付けた。また、相変わらず検知数の高い「Exploit-MhtRedir.gen」に加えて「Exploit-URLSpoof.gen」が顕著に増えていると最新の傾向を分析。 前月に続き、マシン数/企業数ともに「bo:heap」が1位になり、またマシン数では、さらに別種の「bo:stack」がランクインしていることから、内部、外部を問わず脆弱点を利用したバッファオーバーフロー攻撃が増加していることが懸念されるという。 今回の結果について、マカフィーの技術統括部長である加藤義宏氏は「Exploit-URLSpoof.genの増加は、メールなどにIEの脆弱性を使ったハイパーリンクを含むメールが増えている事が想定され、ユーザが新しく広範囲な危険に晒されていることが懸念されます。厳重な警戒が必要です」と語っている。 2005年8月度のウイルスTOP10は以下のとおり(数値は検知数)。●企業数 [1位] bo:heap(1,479件) [2位] Exploit-URLSpoof.gen(794件) [3位] Exploit-MhtRedir.gen(733件) [4位] JS/Exploit-HelpXSite(615件) [5位] Exploit-ByteVerify(602件) [6位] W32/Netsky.p@MM(480件) [7位] Exploit-ObjectData.gen(473件) [8位] JS/Exploit-MhtRedir.gen(436件) [9位] Exploit-CodeBase.gen(410件) [10位]Exploit-CodeBase(377件)●マシン数 [1位] bo:heap(4,789件) [2位] Exploit-URLSpoof.gen(2,330件) [3位] Exploit-MhtRedir.gen(1,462件) [4位] bo:stack(1,117件) [5位] JS/Exploit-HelpXSite(1,062件) [6位] Exploit-ByteVerify(1,043件) [7位] JS/Exploit-MhtRedir.gen(857件) [8位] Exploit-ObjectData.gen(806件) [9位] W32/Netsky.p@MM(752件) [10位]W32/Bagle.dldr.gen(706件)