9月9日の韓国公開、17日の日本公開を前に、韓国ソウルで8月23日(火)、ぺ・ヨンジュン主演映画「四月の雪」が初お披露目された。 マスコミ披露試写に続き、会場をCOEX INTERCONTINENTAL HOTEL内のハーモニー・ボールルームに移して行われた記者会見は、記者450名、TVカメラ50台など、韓国映画史上最大規模となった。 以下、ぺ・ヨンジュン(以下ペ)、ソン・イェジン(以下ソン)、ホ・ジノ(以下ホ)に対して行われた質疑応答の模様をお伝えしよう。ソン:こんなにたくさんの方に観に来ていただいて光栄です。封切られたら劇場に観に来てください。ペ:今日は沢山の方に映画を観ていただきました。私は緊張の余り、今日は映画を観られませんでした。今度は皆さんと一緒に見たいと思います。——韓国では「外出」、日本では「四月の雪」ですが、中国公開時のタイトルは?ホ:「外出」と「四月の雪」はいろいろな候補の中から最後に2つ残ったタイトルです。「外出」に込められた意味を外国語に訳すのはとても難しいので、日本では「四月の雪」にしました。中国では未定ですがこの方向になると思います。——ぺ・ヨンジュンさんはアジアではハリウッド・スターのような存在ですが、今後中国で活動の際に彼らを意識しますか?ペ:中国で多くの家族の方々がそういう風に私のことを見てくださっているということを聞いております。中国でももっと多くの方々に満足していただけるように活動して、その結果としてそういう(ハリウッド・スターのような)俳優になれたらと思います。——ホ・ジノ監督作品と聞いてシナリオも読まずに出演を決めたそうですが?ペ:ある瞬間から、作品を選ぶときには簡単なものより難しいものを選ぶようになりました。今回は監督の演出スタイルへの自分なりの挑戦でした。これはほんとうに難しいことで、私自身、色々なことを学びました。今、それを言葉では説明できませんが、今後変わった自分の姿を映画やTVで見せることが出来ると思います。——映画を観てインスの悲しみが伝わってきました。ペ:自分で演じていてもとても悲しかったです。また、そう観ていただいてありがたく思います。実際に体験したようにも感じ、インスと同様の気持ちも味わいました。今までの役作りではいろいろな準備をしてきましたが、今回はインスと同様に、「なる」「感じる」ことが大切でした。私とインスが同じになることが大切だったのです。——このキャスティングはプレッシャーだったのでは?ホ:そういうプレッシャーとは関係なく、映画作りのうえで非常に悩みました。そういうことよりも現場で色々な問題に取り組むこと、そのほうが難しいです。ソン:監督と同じです。私だけでなく、スタッフの方も大きな期待をされた作品で、そういう意味のプレッシャーはありました。しかし、実際の撮影現場では、ホ・ジノ監督もぺ・ヨンジュンさんも同じだと思いますが、撮影のことだけを考えていました。ペ:多くの方の期待と関心を集めた作品でした。ちゃんと撮影を終えて、今こうして席につけたこと、そして何よりもこの映画がアジアで同時公開されることに大きな喜びを感じます。アジアの文化交流が今後ますます活発になると思います。この映画がそのきっかけになれば非常に嬉しいです。そういう意味で良い評価、良い反応を期待しています。——ラブシーンも含めて、とても美しい映画でした。日本で待っているファンのために一言。ペ:まず、美しいと見ていただきましてありがとうございます。監督のおかげです。アジアにいる家族の皆様、この映画を観て愛についての特別な体験をしてください。——ベッドシーンについて。ソン:結婚している男女の話ですから、外せないシーンです。撮影をしながら、ソヨンとインスに入り込めるよう微妙な感情を表すのが難しいシーンでした。今日映画を観て2人のフィーリングが上手く描かれていてとても安心しました。——台詞の少なさについて。ホ:人物の真実とは、カメラが寄ったときに、正直に、嘘がなく写り込んでしまいます。そういう意味で主演の二人はとてもリアリティのある演技をしてくれました。ソン:長回しが多く、台詞も少ないので上手く感情表現ができているか心配でした。細かい演技にも気をつけました。ペ:本当に難しかったです。台詞は抑制されていて、もっとソヨンと話したかったと思うほどでした。監督の演出スタイルには本当に学ぶべきところが多かったです。黒い塔の中に閉じ込められたような興味深い撮影でもありました。<後編に続く>