日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)は、ハードディスクを搭載する情報家電機器メーカーを対象とした設計サポートセンターをワールドワイドで5個所に開設すると発表した。名称は「日立デザインスタジオ」で、日本(神奈川・藤沢市)、英国(ハンプシャー州ハバント)、米国(ミネソタ州ロチェスター)、中国(深セン)および台湾(台北)に4月、開設される。 日立デザインスタジオは、現在最も成長率の高い3つの市場(携帯音楽プレーヤー、HDDレコーダー、携帯電話)を中心に活動するとしている。また、革新的なアプリケーションが生まれやすくHDD搭載のサポートを最も必要とする中小規模の顧客や、HDD内蔵の携帯電話など新アプリケーションを検討される顧客へも積極的にサポートをしていく計画だという。 このスタジオの開設により、日立GSTは情報家電機器へのHDD搭載を促進し、HDD業界で最も成長している情報家電向けの市場をリードするとしている。 なお、日立GSTでは情報家電市場への取り組み強化の一環として、2005年の1.0型HDD Microdriveの生産を、HDD搭載携帯電話向けの「Mikey(2005年下半期製品化)」を含めて、2004年の2倍と計画。また、1.8型Travelstar製品も同様に、携帯情報端末用途の「Slim(2005年下半期製品化)」を含めて2004年の3倍。さらに、HDDレコーダ市場の伸長により、3.5型Deskstar製品の情報家電向けを、2004年より50%の生産増と計画している。 日立デザインスタジオでサポートされるアプリケーションは以下のとおり。●記録機器・デジタルビデオレコーダー(DVR)・パーソナルビデオレコーダー(PVR)・セットトップボックス(STB)・デジタルオーディオレコーダー(DAR)・iVDR(リムーバブルHDD)・ケーブルTVアダプタ・DVD/HDDレコーダー●写真・映像機器・デジタルカメラ・デジタルビデオカメラ●家庭用AV機器・パーソナルビデオプレーヤー(PVP)・ビデオビューア・パーソナルメディアプレーヤー(PMP)・携帯オーディオプレーヤー・薄型テレビ●産業機器・外付けストレージ・USB接続機器・事務・産業向け機器(プリンタ、コピー、スイッチ、ルータ、構内電話交換機、産業ロボット、計測制御機器)●携帯機器・携帯電話・PDA・ウエアラブルPC・携帯GPS・複合機器●自動車関連機器・カーコンピュータ・カーナビゲーション・テレマティクス●娯楽機器・家庭用ゲーム機●レファレンス設計・HDD搭載の各種試作機の設計開発サポート