26日に都内で行われたアッカ・ネットワークス(以下、アッカ)の謝罪会見を受けて、提携プロバイダからは謝罪を交えたさまざまな対応策が発表された。 アッカの個人情報の漏えいが判明してから約5ヶ月。警察が入手した339,177件の照会が終わったことで、この事件も一気に収束しそうな気配をみせている。しかし、実は流出経路も判明していないし、何よりも該当者にどのように対応するのか、会見では何もアナウンスされていない。 クレジットカードや銀行口座番号などの信用情報こそ流出しなかったものの、氏名や住所、メールアドレスなどの個人情報が外部に流れたのは事実。これらの個人情報が、昨今流行の電話やメール、郵便を使った詐欺行為に使われる可能性もある。 そこで、今後、該当者にどのように方法で対応していくのか調べてみた。その多くは、問い合わせ窓口を用意し、無償でメールアドレスを変更するというものだが、中にはアッカの対策が明確になるまで新規会員の受付を停止するところもある。■ニフティ(@nifty):33,572件 対応策:迷惑メールフォルダーの設定方法の案内 メールアドレスの無料変更 問い合わせ窓口:0120-190-256(9:00-21:00)■NEC(BIGLOBE):10,827件 対応策:メールアドレスの無償変更と受信拒否対策 無料迷惑メール対策サービス 今後想定されるリスクへの対応策 問い合わせ窓口:BIGLOBEカスタマサポート ブロードバンドサービスデスク:0120-71-0962(9:00-22:00 365日受付) インフォメーションデスク:0120-86-0962(9:00-22:00 365日受付)■NTTコミュニケーションズ(OCN):該当数については確認中 対応策:無料メールアドレスの変更 個別に迷惑メールに無料対応 問い合わせ窓口:カスタマーズフロント:0120-506-506(9:00-21:00)■ソニーコミュニケーションネットワーク(So-net):85,250件 対応策:該当者にメールと郵便で連絡し、お客様の状況に合わせて個別相談 問い合わせ窓口:インフォーメーションデスク内に特設窓口を開設。専門スタッフによる対応■パナソニック ネットワークサービシズ(hi-ho):非公開 対応策:メールアドレスの無償変更 無償で他コースへの変更に対応 ※該当者に個別にメールで連絡 問い合わせ窓口:hi-hoインフォメーションデスク■朝日ネット(ASAHIネット):1,234件 対応策:メールアドレスに関わる手数料を無料にする 問い合わせ窓口:同社のお問い合わせ窓口でも対応可能 以下のプロバイダは、具体的な対応策は検討中だった。ただ、いずれのプロバイダも該当者には個別に連絡する方針であるようだ。■KDDI(DION):該当数は確認中 対応策:個別に連絡したうえでメールアドレスの無償変更を含む対応を検討中■エヌディエス(TikiTikiインターネット) 対応策:電子メール・郵便で個別に案内する予定■イージェーワークス(リムネット) 状況によって随時、案内する予定 その一方、新規会員の入会やプラン変更を停止するという方針を出しているプロバイダもある。■ゼロ(ZERO) 受付停止期間:アッカからの対策が明確になるまで■フリービット(ReSET.JP):非公開 対応策:調査が完了し、事実関係が明らかになるまで新規受付・プラン変更の停止。該当者への対応は検討中 問い合わせ窓口:カスタマーセンター:0120-218183 最後に、今回のリストには該当者がいないと確認されたプロバイダをリストアップしておく。■ドリーム・トレイン・インターネット(DTI) 問い合わせ窓口:0120-140-107(9:00-21:00)■パワードコム ※3月25日時点ではアッカ回線を利用していない。サービス開始は5月より■日本テレコム(ODN) ※流出情報には法人向けサービスのお客様情報は含まれていない。また、個人向けにはアッカ回線を利用したサービスの提供は行っていない※エヌディエス、イージェーワークス、ゼロについては、各社のホームページに掲載されたアナウンスをまとめた。