![]() | 日本ではすでにセントリノが普及しているが、ワールドワイドでも大幅に拡大するという(クリックで拡大表示) |
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インテル アナンド・チャンドラシーカ氏 |
90nmプロセスが採用されるDothanでは、データプリフェッチやレジスタアクセスの強化などで、CPUの性能についても、同じクロックのBaniasと比較して20%改善されるとのことで、2004年2QのリリースにあわせてPCメーカー各社から50種類のノートブックが登場するとのことだ。また、Sonomaの無線モジュール「Calexico 2」は、IEEE802.11a/b/gへの対応に加え、セキュリティについてもハードウェアでAESに対応する。
![]() | 残念ながら接写はできなかったが、ひな壇に各社Dothan対応ノートPCがずらりと並ぶ(クリックで拡大表示) |
![]() | Sonomaの構成図。PCI Expressもサポートされる予定(クリックで拡大表示) |
また、このDothanからはプロセッサ・ナンバと呼ばれる「わかりやすい」CPUグレードの指標が採用されることになっている。3桁の数字で表現され、モバイル環境については、現在のCPUラインアップは以下のようなナンバリングがおこなわれる。
・7xx:Pentium M
・5xx:Pentium 4
・3xx:Celeron M
ちなみに、ここでPentium 4の方がPentium Mより低い扱い(5xx vs 7xx)となっているのは“モバイル向け”ナンバリングであることによる。
このプロセッサ・ナンバは、同一の動作周波数のプロセッサがある時に、FSBクロックやキャッシュサイズ、各種テクノロジの有無についてどう差別化していくか、という課題に対してのインテルの回答である。
たとえばプロセッサの「711」と「722」がある場合には、数字の大きい方が数字の小さい方よりグレードが高くなるよう設定される。ちなみにこのプロセッサ・ナンバは、処理スピードだけでなくセキュリティ機能の有無などでも上下するとのこと。プロセッサ・ナンバの導入後も、プロセッサの機能や仕様についてはこれまでどおり公開され続けるので、具体的にスペックを見て選びたいという人は、これまでと同様の比較検討も可能だ。
夏以降の新型ノートパソコンを選ぶときには、まずプロセッサ・ナンバであたりをつけておいて、それから細かいスペックを比較する、といった選び方になるのかもしれない。
![]() | プロセッサ・ナンバについて(クリックで拡大表示) |