NECは、WDM(波長分割多重)によって、1本のファイバで10.9テラビット/秒の伝送に成功したと発表した。40ギガビット/秒の通信を273波多重させて10.9テラビット/秒を達成した。中継伝送した距離は117km。10.9テラビット/秒というのは、LANで使用されている100BASE-TXの通信速度の10万倍を超える速度である。 これまでの世界記録は、同じくNECのもつ6.4テラビット/秒で、一気に1.5倍以上の速度向上を達成できたことになる。光ファイバの波長分割多重技術は、新たなファイバを敷設することなく伝送能力を劇的に向上させることができるため、ブロードバンド時代のバックボーンにおいて、増え続ける通信需要に応える基盤技術として注目を集めている。