朝ドラ『虎に翼』ヒロイン・伊藤沙莉、半年間の撮影を経て手応え「面白いと思ってもらえる自信がある!」 | RBB TODAY
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朝ドラ『虎に翼』ヒロイン・伊藤沙莉、半年間の撮影を経て手応え「面白いと思ってもらえる自信がある!」

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写真提供:NHK
  • 写真提供:NHK
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  • 写真提供:NHK(スタイリスト:吉田あかね、ヘアメイク:岡澤愛子)
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 日本初の女性弁護士の1人で、後に裁判官となった三淵嘉子さん(1914-1984)の人生をモデルに、主人公の猪爪寅子が戦争ですべてを失いながらも、法律家として追いつめられた人々を救っていく姿を描くNHK連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合ほか・4月放送スタート)。同作でヒロイン・寅子を演じる伊藤沙莉が取材に応じ、寅子の人物像や撮影現場の雰囲気について語った。

――昨年9月末にクランクインしてからの撮影期間を振り返って、今の率直な気持ちを教えてください。

朝ドラの撮影は始まる前からいろいろな人に「大変だよ」と脅されてきたのですが、今のところ、とても楽しい日々を送らせていただいています。支えてくださる方がたくさんいますし、大変なところもみんなで考えて有意義な充実した時間が作れています。現場は仲間意識があって、一つのいいものを作るという目的に向かっているので絆も深まっている気がします。

写真提供:NHK(スタイリスト:吉田あかね、ヘアメイク:岡澤愛子)


――朝ドラに対する印象と、朝ドラ出演に対して周りの人からの反響を教えてください。

朝ドラは多くの方々に愛されていますし、自分が知っている中でも一番幅広い層の方が見て応援している番組だったので、そこに飛び込むことは緊張しました。周りの人は出演が決まった時からずっと楽しみにしてくれていて、法律家の三淵嘉子さんの人生というお話としても興味があるようです。朝ドラで法律ものの作品をやるのは『ひまわり』(1996年放送)以来なので若い子たちはあまり知らないですし、面白いと思ってもらえる自信があるので、周りの人たちが「早く4月にならないかな」と言ってくれるのがうれしいです。

写真提供:NHK


――ヒロイン・寅子はどういう人柄だと理解して演じていますか?

人間らしいけれど動物的で、すごく素直な人だと思います。『虎に翼』というタイトルが一番合っているなと思いますし、法律の世界に入るべくして入り込んでいった人だなと思います。何か物事が変わるときは、「なんでこれはこうなんだろう?」「なぜこれはこうならないんだろう?」という興味や疑問のようなことからスタートすると思うのですが、寅子は子どもの頃からそういう感覚があったり、疑問が浮かぶ人なので、この世界に行くべき人なんだなというのは演じながら感じています。

――伊藤さんにとって寅子は演じやすいですか。

寅子が抱えている疑問は自分にもリンクしていることが多いです。どうしてこんな言い方をするんだろうとか、どうしてこんな制度になっているんだとか、昭和初期の当時は女性ばかりが不利だなと思わざるを得ない時代だったと思いますし、そこで戦ってきた寅子の意志や覚悟はすてきだなと思うので、寅子を理解することへの難しさはなかったです。

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――撮影現場の雰囲気はいかがですか。石田ゆり子さんや岡部たかしさんなど家族での撮影時のエピソードを教えてください。

現場の雰囲気はめちゃくちゃいいです。本当の家族のように、みんなで楽しくワイワイと話す時もあれば、みんなマイペースでどこかに行ってしまったり、そういう本当の家族のような雰囲気になるのがとても早かったです。ありがたいことに(劇中に登場する)ご飯がとても美味しいので、家族の食事のシーンの撮影のときは、撮影が終わって「次のシーンに行きます」と言われても誰一人動かないで「これおいしいよ、食べてみな」とお話しながらご飯を食べ続けていたりして、ちゃんと“家族の食卓”になっているなと思います。

――寅子の相手役となる佐田優三役を演じる仲野太賀さんと共演した感想はいかがですか。

太賀さんは頼りになる方ですし、(太賀の)お芝居を間近で受けたときに、寅子として感じ取れるものが非常に多いので、優三さんが太賀さんで良かったなと思います。太賀さんが一緒のシーンは演出についても相談するのですが、ほとんどのことを解決してくれる心強さがあるので本当に大好きな先輩です。

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――法律のお話ですが、事前に勉強したことや準備したことはありますか。

たくさんの本と資料をいただいて、明治大学で授業を何回か受けさせていただいたりしました。私は大学に行ったことがないので、大学での授業はめちゃくちゃ楽しかったです(笑)。昔は寅子がなんで?と疑問に思うような法律が当たり前に存在していて、民事裁判や家庭の在り方とか、そういう基礎のことが今とは全く違っているので、こんなに戦って、みんなぐちゃぐちゃに悩んできたんだなと。今は離婚したら親権を取るのは母親が有利ですが、前は権限が父親しかない時代があったり、そういう背景を知ることができたのは寅子の悶々とした気持ちを作るうえで参考になりました。

――クランクイン前よりも、少しほっそりされた印象がありますね。

相変わらず毎日お酒は飲ませていただいていますが(笑)、体重は1~2kg落ちました。こんなに毎日、長時間人やカメラに見られるというのは、あまりない経験ですし、次のシーンは緊張するので準備に時間を掛けたいなということが増えたりすると、やはり体の緊張感はあるのだと思います。ですが逆に今は生活が規則正しくて、朝7時頃に起きて8時にスタジオに集合したりするので睡眠もしっかり取っていて、体が調子が良くて健康的になっていると思います。

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――最近は役者としても活躍される芸人さんが増えていますが、もしお兄さん(『オズワルド』の伊藤俊介)が万が一朝ドラ出演することがあったら、座長としてはどう対応しますか?

彼は最近、生意気にお芝居の仕事をしているという噂を聞くので、もしやるなら楽しんで帰ってほしいなとは思いますが、あまり重要人物にはしたくないですね(笑)。彼がお芝居の現場で「アドリブを何回もやるのが恥ずかしい」「なんで何回もやらないといけないんだ」と相談してきたことがあったので、ぜひアドリブで戦っていただきたいです。私は昔から先輩ぶることに抵抗があるのですが、もし同じ現場に来たら、そこに関しては先輩ヅラしようと思います(笑)。
《小宮山あきの》
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