韓国ドラマ『ヴィジランテ』、イ・ジュニョクがトリッキーな役柄で満を持して登場 | RBB TODAY
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韓国ドラマ『ヴィジランテ』、イ・ジュニョクがトリッキーな役柄で満を持して登場

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『ヴィジランテ』ディズニープラス スターで独占配信中 (c) 2023 Disney and its related entities(全8話/毎週水曜2話ずつ配信)
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 11月15日(水)、ディズニープラス スターにて韓国ドラマ『ヴィジランテ』の3、4話が配信された。本作は全8話につき、ちょうど折り返し地点に到達したことになる。そこで、最新エピソードを大まかに振り返りつつ、今後注目すべき点などを紹介したい。


(以下、ネタバレあり)

■筆者プロフィール
山根由佳
編集者・校正士・写真家のマネージャーなど複数の草鞋を履くフリーライターであり、海外ドラマ&映画の熱狂的ウォッチャー。観たい作品数に対して時間が圧倒的に足りないことが悩み。ホラー、コメディ、サスペンス、ヒューマンドラマが好き。X(Twitter):@ymndayo


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警察、メディア、そして本人をも混乱させるヴィジランテの模倣犯が登場



 罪に対する罰が軽すぎる凶悪犯たちに対し、やりきれない気持ちを抱く国民たち。それを払拭してくれる救世主ヴィジランテが現れたことにより、国内は一種のお祭り状態へと陥っていく。全国各地に模倣犯が出没し、テレビでは討論会が放送され、犯罪者たちは刑務所よりもヴィジランテを怖がるように。広域捜査隊の面々は、犯行の手がかりも掴めない上に模倣犯の多発が重なり、捜査に手を焼く。

 そんな中、『ルポ25時』の二番煎じ番組『事件を暴け24時』が、ヴィジランテと名乗る人物からの動画を公開。平日は警察学校の模範生として過ごす本物のヴィジランテことキム・ジヨン(ナム・ジュヒョク)は、自身を挑発する模倣犯の存在が気になっていく。そして再び世間を揺るがす理不尽な殺人事件が発生。ジヨンは犯人チャン・スンドを脅すのみに留めたが、直後、模倣犯がスンドを殺害する。

『ヴィジランテ』ディズニープラス スターで独占配信中 (c) 2023 Disney and its related entities(全8話/毎週水曜2話ずつ配信)


 行方をくらまそうとする模倣犯を追い、遂に対面したジヨン。ヴィジランテの痕跡を消すなど陰ながら協力していた“ファン”であると明かした模倣犯はタッグを組んで活動することを持ちかけるが、ジヨンは「違う道を行け」と突っぱねる。しかし、模倣犯が仕組んだアリバイによって助けられたことや、広域捜査隊捜査チーム長チョ・ホン(ユ・ジテ)が身辺に近づいていることで焦りを感じたこともあり、模倣犯と再び会うことを決意する。

個性際立ってきたヴィジランテの周辺人物



 1、2話でジヨンがいかにしてヴィジランテになっていくか、そして彼が持つ信念などが描かれたのに対し、3、4話ではヴィジランテにとっての要注意人物たちに、よりフォーカスが当たっていた。

 まずは、2話のラストで強烈なインパクトを放っていたホン。傷の残った顔面で口を一文字に結び、身長も高くがっしりとした体格で、その見た目や雰囲気から、警察とは真逆の人間と間違えられるのも納得の人物だ。小銭を指先だけで曲げるなんてのは序の口で、暴力団員たちを一人でなぎ倒し、室内の柵を破壊できるほど腕っぷしが強い。さらに頭の回転も早く、4話の時点でジヨンがヴィジランテであることを突き止めてしまっているから恐ろしい。

 現状、ホンは「法で裁けない悪人を罰する」というヴィジランテの行動に対して全く共感せず、他と等しい悪人として扱っており、サイコパス気質の匂いも……。ゆくゆくは「打倒ヴィジランテ」を盾に、行き過ぎた行為に走ってしまう気がしてならない。

『ヴィジランテ』ディズニープラス スターで独占配信中 (c) 2023 Disney and its related entities(全8話/毎週水曜2話ずつ配信)


 “行き過ぎ”という点では、ヴィジランテの名付け親であるチェ・ミリョ(キム・ソジン)も負けていない。彼女は、「興味がないなら他の局に持ち込む」と上司を脅して仕事を獲得し、ヴィジランテのネタで成功したことを祝ってくれる局員たちに怒鳴り散らすような、気性の激しい人物だ。自身の活動に対する金銭支援の手を差し伸べられても「外部の影響を受けず純粋な気持ちで報道したい」と真っ直ぐなジャーナリズム精神を持っているが、ヴィジランテに傾ける情熱は異常と言えるだろう。

 「ヴィジランテには(いち早く注目した)私だけを頼ってもらいたい」「私たちがヴィジランテの唯一のメッセンジャーになる」と、急遽特別討論まで企画。ヴィジランテを批判する政治家に対し、”未成年者””心神耗弱””偶発的犯行”といった裁判所の甘い判決がまかり通るような世の中にした議員の職務怠慢がヴィジランテを誕生させた、と主張する。その姿を見ていると、ミリョはただ高い数字を叩き出してキャリアアップを図ろうとしているのではなく、何か過去に辛い出来事を経験し、ヴィジランテに強いシンパシーを感じたからではないかと勘繰ってしまう。

『ヴィジランテ』ディズニープラス スターで独占配信中 (c) 2023 Disney and its related entities(全8話/毎週水曜2話ずつ配信)


 そして特筆すべきは、ヴィジランテの模倣犯であるDKグループ副会長チョ・ガンオク(イ・ジュニョク)。配信前より開示されている公式プロフィール情報にて「幼い頃に見た『バットマン』を通じて“本物のヒーロー”になることを夢見た」とあったのだが、中身はその頃からあまり変わっていない様子。ヴィジランテを偽って報道番組で公開した動画では、「加害者より被害者の人権を優先する法が整い、法が加害者の涙をぬぐう時、ヴィジランテはその存在価値を失い朝日の中へ消える」と最もらしく演説していたが、本心では怪しい。ジヨンに共犯を持ちかける際には「もっとでかい獲物を狙おう。考えただけで興奮するだろ」と話しており、正義を名目にした快楽殺人を楽しみたいだけにも見える。

 彼がトランプのジョーカーを見ているシーンがあったのも意味深だ。ジヨンにとっての“切り札”を表しているのか、それとも『バットマン』シリーズのようなヴィランになる未来を示唆しているのか。今後最も注視すべきキャラクターである。

『ヴィジランテ』ディズニープラス スターで独占配信中 (c) 2023 Disney and its related entities(全8話/毎週水曜2話ずつ配信)


ガンオクの狙いは一体…?



 スンドが殺害された晩、ミリョはジヨンが映っている映像を記録することができたが、ガンオクがDKグループ副会長のネームバリューを活用し、その映像の公開を食い止める。ガンオクはミリョに「極秘で模倣犯を優先して採用する企業も支援している」と話し、「一緒にヴィジランテを守ろう」と持ちかける。

 その後、ガンオクの存在を怪しく思ったミリョは、DKグループが支援している、模倣犯を優先して採用する企業=セウル未来資源についての調査を開始。同社は、表向きはクリーンでも、違法賭博サイトと闇金融の運営に薬物密売の噂もある真っ黒な会社であることが判明する。さらに、会長キム・サムドゥは口封じのためなら殺人も厭わない人物であり、最近は殺人教唆無罪判決が下されていた。

 ガンオクはヴィジランテと同じ方向を向いていると謳いながら、なぜ極悪人を支援しているのか? その狙いが判明した際に、より物語が面白く転じていきそうだ。

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《山根由佳》
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