注目の企業やそのサービスを取材し、事業の戦略や着眼点を紹介する連載企画。ITに限らず様々なジャンルの経営「視点」を取材・掲載していく。
海外に進出する日本酒を、国内から、しかも訪日客の視点から見たら、どう見えるのか。訪日客向け日本酒の酒蔵ツアー会社「アンカーマン」を起業した和田直人社長はこう語る。
「船さのりだがったら、うちんこい!」。白髪の男女が両手にピースサインをして笑顔を浮かべる写真が印象的だ。
鰹の漁獲量は日本一。鰹節の生産量でも国内有数の焼津市で、人気を集めているおつまみスナックがある。かつお節の厚削りにフレーバーを加えた「バリ勝男クン。」。これまでに累計500万食を売り上げた、同市を含む静岡では定番のお土産だ。
もともとは期間限定商品として販売されたものを定番化。発売からわずか2年で400万袋を売り上げたのが、まるか食品の「イカ天瀬戸内れもん味」だ。
上質な桐の箱に納められた、布地を裁断する洋裁鋏が国内直販で1本1万8000円。海外への販路拡大をブランディングに結び付け、長年の課題だった利益率向上を実現。国内外でのビジネスを拡大させた刃物産地がある。兵庫県の県南部に位置する三木市。
■温泉を暖房に
岐阜県土岐市でつくられている、ある磁器が世界から注目を集めている。その磁器とは、ガラスのような透明感ある質感を実現した「ぎやまん陶(とう)」だ。
広さは30ヘクタールと東京ドーム6個分以上の農地に、有機栽培で育てられた米、麦、大豆。それをわずか8人の人手で手掛けている農園がある。群馬県藤岡市にある古代米浦部農園。
鋳物ホーロー鍋市場は5年前まで『ル・クルーゼ』『ストウブ』『シャスール』のフランス製が大半を占めていた。ところが2010年に発売された日本製『バーミキュラ』によって、勢力図が変わった。
盛岡駅から約15分ほどに本社を構える岩鋳。明治35年に創業し、100年以上にわかって南部鉄器の伝統を守り続けている老舗である。重厚感にある鉄瓶は1から10まで手作業で、道具のハケも草から作る。一人前になるまでに10年はかかるという。
株式会社コーポレーション・パールスターがあるのは、広島県東広島市 安芸津。安芸津は、NHKの連続テレビ小説「マッサン」ともゆかりの深い、日本酒の軟水醸造法を育んだ山と海に囲まれた静かな港町だが、最近では「転倒予防の町」としても知られるようになった。
お洒落という付加価値で存在感を示すのが「マカロンレースマスク」だ。今年1月、通販サイトの楽天市場でレディースファッション部門1位を獲得するなど、ファッションアイテムとしても人気を集めている。
リーマンショックで致命的に傾いた経営。その売り上げをわずか6年間で6割向上させた老舗旅館がある。神奈川県鶴巻温泉に2件残された温泉旅館のひとつ「元湯陣屋」。創業は大正7年。元々は三井財閥が接待の場に使っていた別荘だった。
島根県の小松電機産業は非常にユニークな会社だ。商品としては工場などの出入り口に利用されるシートシャッター、クラウドを活用した水管理システムが有名だ。
14年のブランド設立と同時にクラウドファンディングで100万円を超える資金を調達。その後の1年間で海外の市場や見本市への展開を視野に入れるなど、急成長を遂げた和服ブランドがある。
今回取材した「石見銀山生活文化研究所」は、大森町に拠点をおく会社だ。「群言堂」という自然素材にこだわったファッションブランドで知っている人もいるかもしれない。
今、地方の伝統工芸が厳しい状況におかれている。それは観光地として国内外から常に注目されている京都という地も例外ではない。
岐阜の油問屋「山本佐太郎商店」が手がけた「大地のかりんとう」がヒットしている。発売3年でシリーズ累計30万個を売り上げ、オンラインショップでの販売は約4か月待ち。ヒット商品の開発にはどんなストーリーがあったのか。山本佐太郎商店4代目店主の山本慎一郎氏に聞いた。
広島県廿日市市の中国醸造株式会社が仕掛けた新感覚スイーツリキュール「もみじ饅頭のお酒」が好評だ。
三重県の町工場が生み出した鉄鋳物の「魔法のフライパン」が人気だ。価格は8000円(外径24cm)~1万2000円(同28cm)。フライパンとしては高いにもかかわらず、現在30か月待ちと、注文が殺到している。
2015年4月、山梨大学ワイン科学研究センターが文部科学省の支援事業として、葡萄農場に気象センサーを設置した。
石川県能美市に拠点を構える小松精練は、繊維の染色整理における世界トップクラスの技術を誇るメーカーだ。国内の繊維産業が不況に苦しむ中、なぜ成長を続けてくることができたのか。代表取締役社長の池田哲夫氏に訊ねた。
兵庫県尼崎市に本社を置く「モノタロウ(MonotaRO)」というユニークな名前のその企業は、ネジ・ボルト・釘といったものから電動工具、作業工具、袋・マスクなど安全用品まで種々雑多な間接資材をネットで販売している。
「ライバルは回転すしではないんです。コンビニです」。くら寿司を運営するくらコーポレーション製造本部商品開発部商品開発担当マネージャーの松島由剛氏は断言した。