一瞬の所作が、その人の“本性”をあらわにすることがある。
【画像】BLACKPINKメンバー、スタッフの顔面にタバコの煙
華やかなステージの裏で、ふとした言動が切り取られ、その数秒が“人間性のすべて”として拡散される。いま、K-POPアイドルたちは、その厳しい視線の中に立っている。
現在、人間性の議論となっているのは、ボーイズグループTHE BOYZのソヌだ。
最近、ネット上で、ソヌが移動中に落としたイヤホンを自分で拾わずに「俺のイヤホン！」と叫んでその場にとどまり、警護員が代わりに拾って手渡す動画が拡散された。ソヌはそのイヤホンを片手で受け取っている。
この動画に対して、女優のナナが「叱られなきゃね」と公開的に非難したことで、注目が一気に高まった。
ソヌは「目の前にファンがたくさんいるのに、正気で警護員さんに向かって、エアポッズを拾ってこいと叫ぶと思うか。本当に呆れて言葉も出ない」と反論したが、彼の人間性をめぐる論争はさらに激化している状況だ。
動画が暴いた“もう一つの顔”？
動画をきっかけに“裏の顔”が明らかになったと話題になり、議論の末に謝罪へと追い込まれるK-POPアイドルもいる。
BLACKPINKのジェニーだ。
ジェニーは昨年7月、個人YouTubeチャンネルに動画をアップし、イタリアのカプリ島で開かれたコレクションショーにモデルとして参加する様子を公開した。だがその動画には、彼女が室内で電子タバコを吸う姿まで収められていた。
問題となったシーンでジェニーは、ヘア、メイクアップを受けているのだが、彼女は電子タバコを吸って煙を吐き出していた。その煙はスタッフの顔に吹きかかった。
室内喫煙できない場所での喫煙という問題もあったが、議論になったのは、ジェニーの人間性だった。
インタビューや公の場でセンスあふれる姿を見せてきたジェニーが、スタッフの前では残念なマナーを見せたことで、「残念過ぎる」「タバコを吸うのが問題ではなく、顔に煙を吐くのが問題だ」「私が考えてきたジェニーとはあまりにも違う」ファンは大きな失望感を覚えた。
最終的にジェニーは、所属事務所を通じて「公開されたコンテンツ内のジェニーの行動に不便を感じたすべての方に心より謝罪の言葉を伝える」と頭を下げたが、なかなか騒動は収まらなかった。
アメリカの『CNN』やイギリスの『BBC』が「ジェニーが室内喫煙をする映像が、韓国で激しい抗議を呼び起こした」「韓国は彼らに厳格な道徳と行動基準を適用し、いかなる過ちも見過ごさない」と報じるほどだった。
とっさにとった行動で人間性が問われ、激しい賛否両論を巻き起こしたケースもある。
ガールズグループIVEのメンバー、ウォニョンが代表的だろう。2023年7月の話だ。
議論になったのは海外で撮影されたと推定される動画で、ウォニョンが自分に突然近づいて触れようとしてきた小学生の男の子の行動に驚き、露骨に避けるシーンが収められた。
その男の子は突然ウォニョンに近づき、彼女の腕に触れようとするようなジェスチャーを見せた。びっくりしたウォニョンは、困った表情と身振りで素早くその場を避けた。女性スタッフらしき人物がウォニョンと男の子の間に入ると、男の子もその場を離れた。
この動画が拡散されると、オンラインコミュニティで熱い話題となった。
一部からは「ウォニョンが好きな子どもだったのに、あまりに冷たい」「（ウォニョンの）目つきを見てみて。ちょっとくらい微笑んでもいいではないか」「何か有害なものが触れようとしてきたときにとる動きだ」といった声が上がり、ウォニョンの人間性を非難した。
一方で、知らない誰かが突然近づいてきて体を触ろうとしてくること自体が非常に突発的で、危険性のあることであるため、自ら身を避けながら自分自身を守ったウォニョンをファインプレーと称賛する声もあった。
議論が過熱すると、チョン・ヨオク元国会議員まで参戦し、「ウォニョンはその家の子供のおもちゃなのか」と、ウォニョンの人間性を疑う人々を非難したりもした。
SNSの時代、数秒の映像が“人格”を決定づけることもある。しかし真実は、しばしばその奥にある。真相が見えるまでは、冷静な視線と慎重な姿勢が求められる。
（文＝スポーツソウル日本版編集部）
◇ジェニー プロフィール
1996年1月16日生まれ。2016年にBLACKPINKのメンバーとしてデビュー。グループ内ではメインラッパーとサブボーカルを担当。2018年に『SOLO』でソロデビューを果たす。ファッションブランド「シャネル」のビューティーアンバサダーとしても活躍。どんなアイテムも難なく着こなし、「存在そのものがブランド」と呼ばれるほど圧倒的な存在感を放っている。2023年12月、個人事務所「ODD ATELIER（OA）」を設立した。
◇ウォニョン プロフィール
2004年8月31日生まれ。韓国・ソウル出身。STARSHIPエンターテインメントで2年間のトレーニングを受け、2018年にMnetのオーディション番組『PRODUCE 48』に出演。同番組で最終順位1位に輝き、IZ*ONEのセンターとしてデビューした。優れた美貌と抜群のスタイルを誇り、デビュー当初は「奇跡の14歳」と話題を呼んだ。IZ*ONE解散後、2021年12月にIVEのメンバーとしてデビュー。身長は173cm。
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