NewJeansのメンバーと法的に争っているHYBE傘下レーベルの芸能事務所ADORが、NewJeansに対する悪質コメントやデマへの法的措置を予告した。
ADORは4月9日、公式SNSなどを通じて「アーティストの権益侵害に関する法的対応状況の案内」と題した声明文を発表した。
「当社はNewJeansのデビュー以降現在に至るまで、アーティストに向けられた悪意のあるオンライン投稿に対し常時モニタリングを行い、法的措置を進めてまいりました。最近、アーティストを標的とした悪質な投稿の量と程度が急激に増加していることを受け、当社は専担人員を追加で選任し、対応システムをさらに強化いたしました」と伝えたADORは、以下のように続けている。
「当社はDCインサイド、日刊ベスト、NATE PANN、FMkorea、NAVER、Blind、DogDrip、theqoo、PPOMPPU、X(旧ツイッター)、ユーチューブなど、複数のオンラインサイトおよびSNSを対象にアーティストの国籍や容姿などに対する侮辱、虚偽事実の流布(フェイクニュース)、プライバシー侵害、悪意のある暴言や蔑称の使用など、深刻な権益侵害の事例を常時証拠収集しており、迅速な削除要請とともに法的手続きを併行しております」
「特に、繰り返される、またはその程度が深刻で犯罪レベルに達した悪質な投稿に対しては、刑事告発の措置を執っております。現在、龍山(ヨンサン)警察署に告発状を提出しており、今後も追加の告発を継続的に行う予定です」
「また、社会的にも大きな問題となっているディープフェイク犯罪についても厳重に対応しております。アーティストを対象とした虚偽の映像物の制作および流布行為に対して、捜査機関と緊密に協力しており、実際に関連する被疑者が拘束された状態で検察に送致された事例もございます」
「ADORは、アーティストの権益保護に関する法的対応において、いかなる場合にも合意や寛大な処置は行わず、加害者が必ず相応の処罰を受けることができるよう、会社として執ることができる追加的な措置を講じ、積極的に実行しております。法的対応において、ファンの皆さまの関心と通報は大きな力になります」
そして最後に、ADORは「ファンの皆さまの愛情と献身にいつも感謝申し上げ、ADORはアーティストの権益保護のために今後も継続的に努力してまいります。ありがとうございます」と、ファンへ感謝のメッセージを伝えていた。

なお、ADORとNewJeansのメンバー5人は現在、専属契約をめぐる問題で法廷闘争を繰り広げている。
本日(4月9日)、ソウル中央地裁ではNewJeansのメンバー5人によるADORの「企画会社の地位保全及び広告契約締結など禁止の仮処分申請」認容決定に対する異議申請の審問期日が非公開で行われた。
これに先立ち、ソウル中央地裁は去る3月21日、ADORの仮処分申請を認容する決定を下した。このため、昨年11月にADORとの専属契約解除を宣言し、新グループ名「NJZ」も発表していたメンバー5人は、「NJZ」としての独自活動が禁じられた。
彼女たちが独自に開設したインスタグラムアカウント「@njz_official」は「@mhdhh_friends」に変更され、過去の投稿もすべて削除されている。
◇NewJeans(NJZ)プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開し、「NewJeans」として電撃デビューした5人組ガールズグループ。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートイン。所属事務所ADORとの紛争のなか、2025年2月7日にグループ名を「NJZ」に変更すると発表した。
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