韓国の人気番組に、日本の独立リーグでプレーしていたという韓国人野球選手が登場し、チーム内のいじめが原因でクローン病を患ったと告白し、話題を呼んでいる。
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4月7日に放送されたお悩み相談番組『何でも聞いて菩薩』(原題、KBS Joy)には、当事者である元選手と友人が出演。彼らは専門学校の野球部に所属しているという。
当事者の男性A氏は「日本で野球をしていたが、チーム内のいじめによるストレスでクローン病(炎症性腸疾患のひとつ)を発症した」と語る。
これを聞いたMCのイ・スグンが「どうしてそんなことが」と憤ると、A氏は「試合前日の深夜まで騒ぎながら飲酒したり、練習中に故意にボールを当ててくるなどの嫌がらせを受けた」と振り返った。さらに「帰国後にバドミントンを始めたらとても面白くて、転向しようか迷っている」と語り、スタジオの笑いと驚きを誘った。

そして、元プロバスケットボール選手でもある、もう一人のMCソ・ジャンフンは「野球はいつから始めたのか」「プロに指名されなかったから独立リーグへ?」と質問。A氏は「小学5年の冬から野球を始め、プロ指名がなかったので日本に渡った。現在は2年目で、再契約後に韓国へ戻った」と説明した。
するとソ・ジャンフンは、「再契約して戻ってきたのに、バドミントンにハマって転向を考えてるの?」とツッコミを入れる。友人は苦笑しつつ、「野球を続けてほしい気持ちはあるけど、痩せていく姿を見ると本当に大変だったんだと感じた」と語った。
チームの対応は?
A氏の話によると、初年度こそレギュラーとしてプレーしたものの、体調不良で出場機会が減ったという。ソ・ジャンフンは「バスケは学生とプロで技術差はあまりないが、野球は違う。7~8年もやってきた野球をここで辞めるのは惜しい。バドミントンのコーチはあとでもできる」とアドバイス。
一方、イ・スグンは「本人はもう、やる気がないように見える。病気にもなったわけだし」と、本人の意思を尊重する姿勢を見せた。

またソ・ジャンフンが「監督や運営に相談したのか」と問うと、「相談して部屋を替えてもらった。その後、問題の選手は解雇され、今は落ち着いている」と語った。
しかし、本人の「バドミントンが本当に楽しい」という発言に、ソ・ジャンフンは「お前なぁ…」と呆れ顔を見せ、イ・スグンは「趣味だから楽しいだけ。いざ仕事にすると苦労もある」と冷静に指摘。ほかにも「バドミントン選手を辞めた人も多い。その人たちが今コーチをしているわけで、簡単ではない」とソ・ジャンフンは警鐘を鳴らしたりもした。
番組の終盤、ソ・ジャンフンは「残された時間は多くない。命を懸けてやれ」「努力と真剣さがプロの世界への道を開く。そうでなければ、今すぐやめた方がいい」と、元アスリートとしての真剣なエールを送った。
(記事提供=OSEN)