3月21日にTVerで配信されたドラマ『スプリング!』(テレビ朝日系)より、主演を務める乃木坂46・井上和のインタビューが公開された。
「テレビ朝日新人シナリオ大賞」第23回大賞に選出された松下沙彩の同名作品を映像化した同作。ドラマとしては珍しい「小論文」がテーマの物語で、高校生の主人公が抱える葛藤や恋をさわやかに描く。

井上は地上波ドラマ初主演、初出演を果たした感想について、「見てくださる方に物語を伝えるため、感情を伝えるために、いろいろな場面を切り取り、映像を介してお届けすると思うのですが、スタッフさんも演じる側も、皆さんすごくエネルギッシュで繊細なお仕事をされているんだな、と実感しました」とコメント。
出演が決まった際の周囲の反応については、「普段、新しいお仕事が決まったときは、メンバーに伝えることが多いんですが、今回、最初に同期の五百城茉央ちゃんに報告をしたら、すごく喜んでくれました。あと、経験豊富な先輩方に、いろいろな現場で『大変だと思うけど、頑張ってね』とエールをいただいてうれしかったです」と語った。
また脚本の魅力を尋ねられると、「小論文をテーマにしたドラマは珍しく、真面目でかたいイメージを持たれる方もいると思うのですが、ジーンとあたたかい気持ちになる作品だと思います。この台本を初めて読んだとき、私も涙してしまうシーンがありました。こんなに素敵な作品に出演させていただけるなんて、ありがたい気持ちでいっぱいです」と答え、自身が演じる碧役の印象を「碧ちゃんは、書道部の元部長ということもあってか、言葉を大切にしている子なのかなと思います。性格的に、人の意見を素直に受け取れなかったり、一度、自分で考えてから口にするからこそ、たくさんおしゃべりする子ではないのかなと思いました」と説明した。

高校3年生の役ということで、学生時代の自身との共通点を尋ねられると、「私が高校3年生のころはちょうど乃木坂に加入して、個人的にもいろいろな変化があった年でした。当時の自分と重ねると、似ている部分が多く、演じる上ではやりやすかったです。演技をしていても、過去の自分を思い出す作業が多かったかなと思います」と回答。自分と性格が近いといい、「当時の自分を思いだすと、むずがゆく、『もっと素直になれよ~』という感情にもなります。さまざまな方向で碧ちゃんと自分のことを見つめた撮影期間だったなと思います」と語った。
さらに本編で試験勉強をするシーンに絡めて、乃木坂46のオーディションでのことを聞かれると、「たくさん審査があって、いろいろなことを見ていただくのですが、自己PRをするときは、毎回原稿用紙に何をしゃべるか一言一句書き出して、それを一生懸命丸暗記したり、私は絵を描くのが好きだったので、描いて持っていったり……。準備に準備を重ねて『大丈夫!』って思いながら、オーディションを受けていました」と振り返った。
最後に視聴者に向けて、「『スプリング!』は、思春期の学生たちがさまざまなことを考えながら成長していく姿を描いた作品です。いろいろなことが移り変わる今の季節にぜひ見ていただきたいです。よろしくお願いします」というメッセージを発信した。
