女性に性的行為を強要したとする『週刊文春』(文藝春秋)の記事を巡り、長らく芸能活動を休止し、発行元である文芸春秋側への訴訟活動に専念していたダウンタウンの松本人志。このほど、訴えを取り下げた旨が正式に発表された。
松本の代理人弁護士と文春の代理人弁護士は8日、松本の弁護士事務所のホームページを通して、連名で声明を発表。
「松本人志と株式会社文藝春秋及び竹田聖との間には、損害賠償等請求事件(東京地裁令和6年(ワ)第1353号)が係属していましたが、今般、双方の話合いに基づき、原告は同事件を取下げ、被告らはこれに同意し、裁判を終結しましたので、ご報告します」とし、「この取下げに関して、両者を含む関係者の間で、金銭の支払い、ないしその約束がなされたことはありません」「本件は取下げとなりましたので、両者はもちろん、女性たちを含む関係者の静謐を乱す行為や誹謗中傷等は厳にお控えください」と呼び掛けている。
また同サイトや所属事務所「吉本興業」の公式サイトを通して、松本本人もコメントを発表。訴えを取り下げた理由について「これまで、松本人志は裁判を進めるなかで、関係者と協議等を続けてまいりましたが、松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました」と前置きしつつ、「そのうえで、裁判を進めることで、これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました」と伝えている。
また、過去に女性たちが参加する会合に出席したことを認めたうえで、「参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」と謝罪。
合わせて「尚、相手方との間において、金銭の授受は一切ありませんし、それ以外の方々との間においても同様です」と説明し、「この間の一連の出来事により、長年支えていただいたファンの皆様、関係者の皆様、多くの後輩芸人の皆さんに多大なご迷惑、ご心配をおかけしたことをお詫びいたします」「どうか今後とも応援して下さいますよう、よろしくお願いいたします」と文章を締めくくっていた。
なお今回の一件に関して『週刊文春』は、「文春オンライン」を通して「本日お知らせした訴訟に関しましては、原告代理人から、心を痛められた方々に対するお詫びを公表したいとの連絡があり、女性らと協議のうえ、被告として取下げに同意することにしました」とコメント。
松本の活動再開については、関係各所と相談のうえ決まり次第発表されるそうだ。
※訴訟に関するお知らせ(八重洲総合法律事務所の公式サイト)
※訴訟終結に関する松本人志のコメント(吉本興業の公式サイト)
※『週刊文春』編集長・竹田聖氏のコメント(文春オンライン)