2025年秋に放送されるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインが、女優・髙石あかりに決定した。
第113作目となる連続テレビ小説は、松江の没落士族の娘・小泉セツがモデルの物語。明治時代の松江を舞台に、怪談好きなヒロイン・松野トキが、世界を転々とする外国人英語教師と出会い、“怪談好き”という共通点から次第に心を通わせていく様子が紡がれていく。
ヒロインのオーディションは、2024年6月から募集を行い、2892人の応募者の中から決定。この数字は『あんぱん』『カムカムエヴリバディ』に次いで3番目に多い人数で、書類選考・動画選考・面談・カメラテストなどを経て9月にヒロインが決まった。
ヒロインに選ばれた髙石は、2002年12月19日生まれの21歳。2019年より俳優活動を本格的にスタートさせ、2021年に映画『ベイビーわるきゅーれ』で主演を務めて一躍話題に。2023年には出演作品での演技が評価され、第15回TAMA 映画賞最優秀新進女優賞に輝いた。
なおヒロイン発表にあたり、脚本のふじきみつ彦氏と制作統括・橋爪國臣氏から寄せられたコメントは以下の通り。
【ふじきみつ彦氏のコメント】
「まずは、ヒロインオーディションに参加して下さった皆さん、本当に本当にありがとうございました。『ばけばけ』のオーディションは、小泉セツさんのイメージに一番近い人を選ぶというものではなく、セツさんってきっとこんな方だったんだろうなと思わせてくれる方と出会う場だったように思います。そして、髙石あかりさんの最終オーディションを拝見した時、自分が明治時代の松江にいてハーンさんとの会話を覗き見ているような感覚に陥りました。髙石さんがセツさんに化けて、セツさんが髙石さんに化けて、目の前に現れたような…。皆さんにも是非出会って欲しいヒロインです。来年の秋をお楽しみに」
【橋爪國臣氏のコメント】
「オーディションでカメラの前に現れた髙石あかりさんを見て、私たちが探していた『松野トキ』がそこにいる!と感じました。髙石さんの自然な演技は、実際に生きているトキそのもの。お芝居の力はもちろん、内に秘めた繊細な感情表現に、現場にいたスタッフみんなが心を奪われました。トキは、決して華やかなキャラクターではありません。悩み、迷いながらも、明るく自分らしく生きていく女性です。髙石さんは、そんなトキに命を吹き込んでくれると思います。今回のオーディションには、過去3番目に多い2892人もの方にご応募いただきました。どなたも、真摯に、想いを込めて選考にのぞんでいただき、とても心を打たれました。そして、その中から、この人だと心から思える方に出会えたことはとても幸せです。すばらしいヒロインとともに、『ばけばけ』を楽しいドラマになるように制作してまいります!」