7月12日~14日の3日間にわたり、東京体育館で開催される「第41回全日本武術太極拳選手権大会」。昨年に引き続き、コスプレイヤーのすみれおじさんが二度目の大会出場を果たした。 素手で演武する徒手種目、剣や刀、槍などを用いる器械種目などの演舞を競い合う同大会。今年は個人34種目に1,496人、団体4種目に合計54チームが集結し、日本代表選手選考も兼ねて競技が行われた。 すみれおじさんが出場したのは、女子伝統器械部門。武器を使った派手なパフォーマンスが期待される部門で、女性34名のなかで順位を競い合っていく。 中国武術では練習をする武器を決めて何年も練習するのが普通だが、すみれおじさんは半年間で習得した朴刀(プー・ダオ)と呼ばれる薙刀のような武器で出場。研鑽を積んだ全国の猛者を相手に善戦をしたものの、最終得点は28位で終了。昨年から下半身のトレーニングや体力づくりに重きをおいたが、決めのポージングの際にバランスを崩し、0.20ポイント減点されたことが順位に大きく響いてしまった。 その一方で演技レベルの審査項目では、11位と好成績を収めたすみれおじさん。迫力とスピード感のある演武が評価されたようだ。 すみれおじさんは今回の敗因について「下半身のトレーニングを積極的におこなっていましたが、2回もふらついてしまいました。もっと深く足を沈めないといけないところもできていなかったので、改めて基礎の大切さを知りました」とコメント。続けて「皆さん何年も練習を積んだ武器で出場されているので、朴刀歴半年の私では太刀打ちできないのは当然だと思います。でも、演技レベルが意外と評価されていたのでそこは素直に嬉しいです」と喜びを語っていた。 ちなみに結果としては28位と振るわなかったものの、仮にバランスを崩していなかったら上位10位の成績を収めることができたという。右腕が複雑粉砕骨折の後遺症でやや曲がっているなどのハンデを背負いながらも、かなりの接戦であったことがわかる。