メキシカン好きの筆者が、コストコのデリカコーナーの陳列で真っ先に食べてみたい思った新商品「ポークケサディーヤ(289円/100g)」を紹介する。今回、筆者は初めて目にした商品だが、ネットで検索をかけると、1年前にも再販に喜ぶ記事を見かけたため、定期的に具材を変え発売する定番商品のようだ。家ではそう簡単には食べることがないケサディーヤ、コストコではどんな味を表現しているのか?
新商品「ポークケサディーヤ」ってどんなもの?
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ケサディーヤとはトルティーヤで具材を巻き、フライパンで焼いたメキシコ料理のファーストフードだ。調味料やトルティーヤの入手を考えると、一般家庭で作るのは少しだけ面倒な料理だろう。だが、コストコではフライパンでサッと焼くだけでトロトロチーズの、熱々のケサディーヤを手軽に食べることができる。
今年のコストコのケサディーヤは、トルティーヤの中にジューシーなプルドポークをメインにした商品である。プルドポークとは大きなかたまり肉を弱火で長時間スモークしたり、オーブンで焼いたりして、柔らかくなるまで調理したカナダの家庭料理とのことだ。
具材はプルドポークの他、玉ねぎや乾燥トマト、ハラペーニョなどの野菜類をチポトレソースでピリ辛に仕上げ、大量のナチュラルチーズがのっている。ハラペーニョをスモークして作るチポトレソースは、メキシコ料理では外せないド定番の味付けである。さらに本格感を味わえるサルサソースとワカモレが付いており、お好みで量を調節しながら食べ進めることができる。この2つのディップは、地味に嬉しいポイントだ。
ずっしり重い…焼くとおいしさ倍増
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手のひらサイズのビッグなケサディーヤは、具材がずっしり詰められており、こぼれ落ちそうだ。フライパンに乗せて2~3分、両面をほんのり焦げ目がつくくらい焼いたら完成だ。焼いたケサディーヤを持ってみると、フニャフニャだったトルティーヤがカリッと仕上がっており、これだけで、おいしさが倍増しているのが伝わる。
ポークケサディーヤ、その味は?
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まず、カナダの家庭料理…?と疑問に思っていたプルドポークであるが、見た目も味もメキシカンそのものであった。大き目にほぐされた身は肉感をもろに感じ、複数の刻まれた野菜の旨みとハラペーニョの刺激がチポトレソースに凝縮。そこに、トロトロに溶けたチーズが絡み合っている。ジューシーな肉、ハラペーニョが香るソース、濃厚なチーズ、そして香ばしいトルティーヤが一同に口のなかで広がり、まさに“店で食べる味”であった。
トルティーヤは想像していたよりも薄く、パリッと感が良い。具材の引き立て役として非常に相性がよく、この商品の一番の好印象ポイントであった。
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途中、2種類のディップを多めに入れて味変へ。ピリ辛なサルサソースとマイルドなワカモレを半々入れて食べてみた。どちらもより本格的なメキシカンに近づけてくれる嬉しい味変アイテムであった。特にピリ辛濃厚な具材に、ワカモレの爽やかな甘さが丁度よく、つい多めに入れてしまった。
こちらの商品は5つ入りであり、食べる前はやや割高かもしれないとも思ったが、あふれる具材の量と、焼いて変化するパリッとトルティーヤの完成度を考えると納得できる価格であった。実際食べてみないとわからないものだ。筆者は以前トルティーヤを購入して自身でタコスをつくったことがあるが、正直イマイチだった。同商品は、トルティーヤ自体のポテンシャルが高いため、メキシカン好きも、普段馴染みがない人にもおすすめだ。