23日放送の連続テレビ小説『虎に翼』第17話では、戸塚純貴演じる轟太一の個性が光った。
ひげをたくわえ、時に扇子を持ち歩く風変わりな男子学生・轟(戸塚)。クールで爽やかな花岡悟(岩田剛典)とは対照的に、少々、暑苦しいキャラだ。
22日放送の第16話でも、花岡が「男女共に学べることがほかの大学にはない明律法学部の強みとなる。互いに理解尊重し合って…」と言いかけると、「笑止!男と女が分かり合えるはずがないだろう」と暴論を展開し、孤軍奮闘。寅子(伊藤沙莉)たちへの歓迎ムードを壊して花岡に注意されていた。
だが23日の第17話では、女性から恋文をもらったという花岡が、「女ってのは優しくすると、つけあがるんだ」と小ばかにしたような言動をした際、轟が横から入り、「誠意がない態度はいただけない!男として、恥じぬ行動をすべきだ!」と叱責。興奮気味に声をうわずらせながら、「今の言葉を撤回しろ!」と迫る。その様子が実に滑稽ではあるのだが、意外と実直で、花岡より良い人なのかもしれないという期待をさせる。
あした24日放送の第18話。親睦を深めるためハイキングに行くことになったが、花岡(岩田剛典)たちの態度に溝を感じ、浮かない気持ちの寅子(伊藤沙莉)。梅子(平岩紙)は三男・光三郎(石塚陸翔)を連れてくるが、そこで小橋(名村辰)らが思いがけない話を始める。