カルディ、食パンを簡単に味変できる商品とは

今回ピックアップした商品は、「ぬって焼いたらカレーパン(332円)」、「ぬって焼いたらメロンパン(332円)」「コーヒーホイップクリーム(332円)」の3つである。ぬって焼いたらシリーズは、その名の通り食パンに塗ってオーブントースターで焼いて食べるスプレッド。一方コーヒーホイップクリームは、カルディで一番人気のコーヒー「マイルドカルディ」をつかったオリジナルクリームである。本当に塗って焼くだけであのパンの味になるのか、はたまた、カルディのあのコーヒー味のクリームとは?どのようなレベルの再現なのだろうか。
揚げずにカレーパン完成?「ぬって焼いたらカレーパン」

カリっと揚がった衣の食感と、コクのあるカレールーがお馴染みのカレーパン。油で揚げずとも、食パンであの味を楽しめるという「ぬって焼いたらカレーパン」は、カレーシーズニング、乾燥マッシュポテト、ドライ玉ねぎなどを使用することで、揚げたてカレーパンの食感と味わいを再現している。

見た目は、色も硬さもまるでピーナッツクリームのようで、少しザラっとした具材のツブツブ感があるやわらかいクリームだ。スパイシーなカレーの香りがやさしく香る。ただ、焼く前の状態では、本当にカレーパンに近づくのか大分イメージしにくい。

美味しいカレーパン風をつくるコツは、薄めに塗り広げて焼くことだという。オーブントースターで約3分。表面はグツグツと油が染み出ており、塗った部分がカリカリになっている。そして、こんがり茶色へ変化し、香ばしいカレーの香りが食欲をそそる。食べてみると、予想を超えてカレーパンを感じる。まず、スプレッドを塗った部分のサクサクっとした食感が、揚げた衣を表現しており驚いた。マイルドなカレー味であり、辛さは控えめだ。カレー味のスナック菓子ともどこか似ており、香ばしく、サクっと食べることができる。

また、アレンジもしやすいカレー味であるため、卵を乗せて焼いたり、レタス、ハムなどを一緒にサンドしてもよいだろう。筆者は、とろけるチーズをかけるアレンジにトライしてみた。いわずもがな、カレーとチーズの相性は抜群であった。
ふっくら甘いメロンパン完成!?「ぬって焼いたらメロンパン」

続いてメロンパン風に早変わりする「ぬって焼いたらメロンパン」は、所々ザラっとした砂糖やクッキーのツブツブ感が見える白いスプレッドだ。結構甘いクッキークリームの香りが漂い、スプーンですくうと、ジャリっとした感触が伝わる。塗り広げた時のジャリジャリした感触は新感覚である。


カレーパンと同様に3分ほど焼いて完成だ。じゅわっと砂糖が溶けてグツグツし、こんがりと焦げ目がついている。オーブンから出すと、表面はパリパリっとした食感、中はじゅわっとクリームがパンに染み込んでいる。なるほど、これは面白い。いわゆるよくあるメロンパンのカリカリ生地を上手に表現しており、焼かれて完成した風味もメロンパンに近かい。甘くはあるが、後を引く味わいで、大人も楽しめるメロンパンを堪能した。
因みに、SNSでトライしている人が多いメロンパンの格子模様。1度やってみたが、焼いたら全て溶けて消えてしまうことが判明。スプレッドを塗る前に、パンに切込みで模様を入れて再度トライしてみた。こちらの方法で上手にできたので、是非試してみるとよい。しかも、切込みを入れることで、中までクリームが染み込みやすくなるため、おいしさもアップするように感じた。
カルディのあの味をパンで楽しむ「コーヒーホイップクリーム」

最後は、カルディの人気コーヒー「マイルドカルディ」味を楽しめる、「コーヒーホイップクリーム」だ。こちらは、“焼いたパンに塗る商品”であるため、使用順序にだけ注意したい。蓋をあければ甘いコーヒーミルクの香りが漂う。この香り、カルディで一度は嗅いだことがあるであろう、あのコーヒーの香りそのものである。クリームには極細挽きのコーヒー豆を混ぜており、甘いだけでなく、コーヒー感もしっかり感じられるようになっている。塗心地はまさにホイップクリームで、ふわっとわやらかい。

実際食べてみた感想としては、ほどよい苦味は正直感じられず、結構甘い。ただあのコーヒー味そのままであり、口のなかにコーヒーミルク風味が広がった。苦めのブラックコーヒーと一緒に食べると、よりおいしく味わえそうだ。筆者的にはもう少しほろ苦くても良かったのだが、「マイルドカルディ」の再現としては100点であった。
いかがだっただろうか。正直なところ、筆者はそんなに期待していなかったのだが、レベルの高さに驚く商品であった。特に、ぬって食べるシリーズにおいては、新しい味の登場にも期待したい。