舘ひろしが、5日放送の『首都圏ネットワーク』(NHK)で、転機となった作品について語った。
刑事役などクールでダンディーなイメージが定着していた舘。だがそれゆえに60歳を前にした頃、悩んだこともあったという。そんな彼にオファーされたドラマが『パパとムスメの7日間』(TBS系、2007年)。
演じたのは、高校生の娘と人格が入れ替わる父親。今までとは180度異なる陽気でおちゃめな若者像に挑んだ。舘は「最初(ドラマの)話をもらったとき、やる勇気がいった。会社(石原プロモーション)的には絶対やらないほうがいいと言われた」と振り返り、「俳優人生の中で結構大きな割合を占めた作品」と告げた。
覚悟を決めてオファーを受け、役作りのために女子高校生の微妙な動きも徹底的に研究したそう。その成果かオンエア後、女子高校生や女子中学生に取り囲まれ、「キャー!舘!」と呼び捨てにされたと笑った。またこの作品をきっかけに、人生に悩む中高年などかつてのイメージにとどまらない俳優像を作り上げてきたと紹介されていた。