そんな上坂に、撮影時の様子やドラマの見どころのほか、今年「新成人」を迎える心境や、“大人”になったらやってみたいことなどを聞いた。
――本作は「生理」をテーマにした個性的な作品ですが、最初にお話を聞いたときは、どのような印象を受けましたか。
「生理」をテーマにするドラマというのは、すごく新しいなと思いました。生理と聞くと、少し重いイメージの作品になってしまうのかなと思っていたのですが、脚本を読んでみるとコミカルで明るい雰囲気のドラマになっていて、私が演じている光橋花や個性豊かな登場人物たちのキャラクターを通して、見ている方に何かを感じて頂けたらいいなと思いました。
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――光橋花という役は上坂さんと同じ女子高生ですが、共感する部分はありましたか。
花は私と同じ高校2年生なので、父親との関係性や友人とのやり取りなどで自分と重なる部分が多くて、すごく共感しました。花はSNSで「生理のおじさん」と呼ばれている広報マンの娘で、お父さんが生理用ナプキンの入ったポーチを準備していたり、生理周期を把握していたりするのですが、思春期なので、それをちょっとウザいなと思ったり、気に食わなかったりする意識を持っていて…。私も本当は言いたいけれど言えないときがあったり、プライドがあって素直になれなかったりするところがあるので、自分とすごく重なりました。
――もし実際に上坂さんのお父さんがSNSでお茶の間の人気者になったら、うれしいですか?
私も花と一緒で、あまりうれしくないかもしれません(笑)。劇中では、お父さんのキャラクターが強いことで花が学校で友達にいじられたり、同情されたりするのですが、自分の父がSNSで有名になると、私も周りの人に言われたときに、どう反応したらいいのか困ってしまうなと思います。
―――父親役の原田泰造さんの印象を教えてください。
原田さんは、小さい頃からテレビで拝見していた方だったので、とにかく明るくて元気で優しいイメージが強かったです。それこそ理想のお父さん像みたいなものを私は勝手に持っていました。実際にお会いしてみたら想像していた以上に優しくて穏やかで素敵な方で、実際に原田さんがお父さんだったら、すごく幸せだなと思います。撮影の時は「最近、学校ではどんなことが流行っているの?」と聞いてくださったり、普段の私の学校のことや、いろいろな話をたくさんしてくださって。そこから緊張がほぐれていって、お芝居にも活かせたなと思います。
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―――原田さんには、最近どんなものが流行っていると教えてあげたのでしょうか。
私が普段よく見ているYouTuberの方を原田さんに教えたり、「その人はどういうことをやる人なの?」と聞かれたので、1組ずつ説明していったりしました。
―――撮影時に苦労したことがあれば教えてください。
花の弟がラップが好きな男の子で、私もラップに挑戦するシーンがあったのですが、ラップは初挑戦だったので練習が大変でした。歌を歌うことは好きなのですが、あまり得意な方ではないので……かなり苦戦しました。
――RBBTODAYで初めてインタビューをさせていただいてから、約2年弱になります。この間、Seventeen専属モデルのオーディションに挑戦されて「ミスST」に選ばれるなどさまざまな経験をされていますが、ご自身で成長したなと感じる瞬間はありますか。
2年前よりも、お仕事に対する意識がすごく高まったなと思います。とくに、ミスSTになってからは自分の見え方をいろいろ研究したり、自分について、どんどん知ることができているので、今はより自分と向き合うことができるようになりました。
――モデルのお仕事を始めてからは、美容やボディ作りへの意識も高まりましたか。
はい、自分を見てもらう仕事なので、美容面は気を使っていますし、知識もどんどん増えています。ボディ作りは、いろいろな筋トレや運動に挑戦しているのですが、やっぱり自分に合ったやり方じゃないと続かないなと思うので、今はいろいろなものを試しています。
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――そんな上坂さんは今年、18歳の誕生日で「新成人」を迎えますが、“大人”になることへの心境はいかがですか。
今はまだ自分が成人した姿があまり想像できなくて、大人になることへの不安もありますが、新成人を迎えたらできることも増えると思いますし、自分がどんな大人になるのかな?という楽しみも大きいです。
――成人したらやってみたいこと、楽しみにしていることはありますか。
車の運転免許を取ってドライブをしてみたいです。免許を取ると行動範囲すごく広がると思うので、車で音楽かけながら、友達と海にドライブに行ったり…。母には危ないから、お願いだからまだ免許を取らないでと言われているのですが、取ってみたいなという憧れはあります。
――最近プライベートでハマっている趣味や推しがあれば教えてください。
普段、本を読むことが好きなので、家や移動途中によく本を読んでいるのですが、最近お茶を飲みながら本が読めるカフェがあると知ったので、今はそのカフェで本を読むことにハマっています。そのお店はカフェなのですが、周りが本棚になっていて、自分の好きな小説を取って読めるカフェで、すごくいい空間だなと思って気に入っています。
――上坂さんから読者の方に、おすすめしたい本はありますか。
最近、伊坂幸太郎さんの『アヒルと鴨のコインロッカー』という小説を読んで衝撃を受けたので、すごくおすすめです。伊坂さんの『フーガはユーガ』という作品を最初に読んで伊坂さんにハマったこともあって、今は自分の中で伊坂さんブームなので、ぜひ読んでみて欲しいです。
――最後に、今回のドラマの制作を通じて勉強になったことを教えてください。
今回のテーマの「生理」というのは、女性同士でも恥ずかしいことではなくて、共有し合える1つのものなのだなというのをこの作品を通じて学びました。撮影現場も女性のスタッフの方が多くて、女性同士で共感し合えることを言ったり、言い合えることは全部言おうみたいな穏やかで楽しい雰囲気の中での撮影だったので、そんな撮影現場の雰囲気も含めて、見てくださる方に伝わったらいいなと思います。