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24日、『フィギュアスケート世界選手権』男子ショートプログラム(フジテレビ系)が放送され、北京オリンピック銅メダルの宇野昌磨がトップに立った。
フランス南部のモンペリエで開催されている同大会。昨日、女子ショートプログラムではオリンピックメダリスト坂本花織が貫禄の演技を見せて衝撃の80点超え。自身の最高スコアで首位発進を決めた。
続く男子ショート。28番滑走の宇野は冒頭の4回転フリップを綺麗に決めると、次の4回転トゥループ、トリプルトゥループのコンビネーション、さらにはトリプルアクセルも成功。ジャンプをすべて難なく降りた。フィニッシュの瞬間、よほど手応えがあったのか、飛び跳ねながら観客にアピール。
自己ベストは北京オリンピックの105.90だったが、今回、それを大きく更新する109.63を記録。これは世界歴代3位の好記録。得点が出た瞬間、宇野は周囲に何度も頭を下げた。
その後のインタビューで彼は、「このショートプログラムをなかなかまとめることができない時期が続いていた」と回顧。一方で「同じ構成だったとしてもそのまま、何度も何度もクリーンなプログラムをこなしていけば、いずれ点数ももっと伸びてくるじゃないかなと思う」と自信を見せた。続けて「今、僕に必要なことはたくさんの試合に出て、試合での感覚をつかむことだなと思っています」と、先を見据えていた。
なお北京五輪銀メダルの鍵山優真は105.69で2位、補欠から繰り上がりで出場した友野一希は101.12で3位と、日本勢がいずれも100点台で表彰台圏内につけている。