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連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』第70話が9日放送され、ひなた(新津ちせ)を取り巻く温かい家庭が描かれた。
店を訪ねて来てくれたビリー(幸本澄樹)と何も話すことができなかった、ひなた。自分の不甲斐なさに、すすり泣く。るい(深津絵里)から「お茶いれるさかい、回転焼き食べとき」と優しく声をかけられるも、「いらん。もう飽きた」と突っぱね、ちゃぶ台の上の回転焼きを払いのけてしまう。
床に落ちた回転焼きを見て、錠一郎(オダギリジョー)は「謝れ!お母ちゃんにも回転焼きにも謝れ!」と叱りつける。ひなたは外に飛び出し、河原へ。
すると、あとからやってきたるいが「暗闇でしか聴こえぬ歌がある。お母ちゃん見参」と、“モモケン”こと桃山剣之介(尾上菊之助)の劇中での名台詞を言って、おどけてみせる。謝るひなたに「ええんや。子供は子供で、いろんなこと抱えてるもんや」と、そっと寄り添う。そして「心配せんでええ。今は真っ暗闇に思えるかもしれんけど、いつかきっと光が差してくる。ひなたの人生が輝く時が来る」と、つらかった自分の少女時代から得た“学び”を告げる。
錠一郎は、珍しく娘を叱りつけた手前、威厳を保ちながら待っていたが、帰宅して素直に謝るひなたに「苦しゅうない、近こう寄れ」と言い、「おかえり、ひなた~!」と明るく迎え入れる。るいが「新しいの焼くから、3人で食べよう」と語りかけ、一家の団らんが戻る。この後、モモケンが来店。さらに、るいが産気づき、男の子を産んだことが分かる。
ネットでは「大好き…………大月家……」「私も大月家に生まれたい……」「大月家の穏やかさに癒される」と素敵な親子関係に感動する声とともに、「暗く重たいものを抱えた子どもであったるいが、子の愛おしさを知る母になった」「しっかり父親になったんやなぁ」と、るいと錠一郎の成長に、しみじみ感じ入るユーザーもいた。