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14年ソチ、18年平昌と冬季オリンピック2連覇中の羽生結弦が、24日放送の『全日本フィギュアスケート選手権2021』(フジテレビ系)で、男子ショートプログラムの首位に立った。
北京オリンピック代表最終選考会を兼ねる今大会。8ヵ月ぶりの実戦復帰を果たした羽生は冒頭の4回転サルコウを鮮やかに決めると、続く4回転トゥループは少し深く沈んだものの、トリプルトゥループを華麗に着氷。トリプルアクセルも高さ十分で、最後まで集中力を切らさずに魅せた。
これまで羽生は2年前の110.72点が全日本での最高得点だったが、今回はそれを上回る111.31点を獲得し、首位に。点数が出た瞬間、「ありがとうございました。次も宜しくお願いします」と謙虚に挨拶した。
この後、インタビューに臨んだ彼は、世界初披露の新プログラムでの演技について、「一心不乱に戦いながら、何かをつかみ取るというようなイメージでやらせていただきました」と語った。さらに「皆さんにとっても今、暗闇がまた始まったり、いろんなつらいことがまた起きたり、生活の中で色々あると思うんですが、ちょっとでも頑張る活力になればと思いました」と話した。
26日のフリーでは、人類初の超大技・4回転半ジャンプに挑戦する羽生。「今日の反省点と今日できた点をしっかり洗い出して、フリーに向けて頑張っていきたいと思います」と意気込みを述べた。
2位は宇野昌磨で101.88点。3位は鍵山優真で95.15点となっている。