RBBTODAYでは回線速度計測のためのアプリ「RBB SPEED TEST」(iOS版、Android版)を提供している。3月からはデータセンターを手がけるブロードバンドタワーの協力のもと、計測のための専用回線を10Gに増強し、アプリ自体も5Gに対応した。こちらの計測結果を参照するとともに、現地で実測してみた。
ちなみにドコモは、4.5GHzと3.7GHzという2つの新周波数を束ねることでSub6でも最大速度4.2Gbpsを提供している。とはいえ、これは理論値であり、ここまで速度は出ることはないだろう。
下記の表は、3月3日から5月中旬までのRBB SPEED TESTによる計測結果である。対象エリアは全国で、対象キャリアはドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアとなっている。総計測数は14869件だった。
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下り速度の平均値が最も高かったのがソフトバンクのAndroid端末で約488Mbpsだが、計測数が27件しかなかったのが気になるところ。次に高いのがKDDIのAndroid端末の平均となる約261Mbpsとなる。ちなみにこの数値をどう見るか?早いのか遅いのか?おそらく若干遅いと言えるだろう。というのもLTEでも、このくらいの速度ができる場所はあるからだ。
ちなみに最高速度はNTTドコモのAndroid端末で計測された1.7Gbpsとなっている。
筆者は今回、東京都下の5Gエリアのなかでも、楽天モバイルとNTTドコモのエリアが重なるところがあったので、その2キャリを比較してみたが、楽天モバイルエリアが5Gと4Gの切り替わりが激しく、なかなか速度を出すことができなかった。また5Gエリアでありながら100Mbps程度しか出ないケースも多々見られた。
実測した感じでは、5Gエリアであっても驚くくらいの速度を体感できる場所はまだ少ないような気がした。
以下は筆者が東京都下の5Gエリア(Sub6)で計測した下りの実効速度である。端末はドコモのiPhone12だ。
1回目 336.15Mbps
2回目 339.49Mbps
3回目 349.85Mbps