舘ひろしが、9日放送の『サワコの朝』(TBS系)に出演。石原裕次郎さんとのエピソードを語った。
舘は石原さんの印象について「信じられないぐらい心の広い人」と述べながら、大ヒットドラマ『西部警察』(テレビ朝日系)初日の撮影秘話を披露。その現場には2つ、折りたためる軽量の椅子であるディレクターズチェアが置いてあったという。それは石原さん、そして渡哲也さんのものだったとか。
先輩俳優の誰もがそうした椅子を所有していない中、舘だけは石原プロモーションに入る前の東映時代から、黒いディレクターズチェアを持ち歩き、座っていたという。
それを知らない石原さんが、隣にある黒い椅子を見つけ、「この黒い椅子、誰のだ?」と周囲に確認。これに対して舘が平然と「ああ僕のです」と返事を返したそう。石原さんから「あぁ~舘くんのか。ちょっと10年早ぇな」と言われるも、舘は「いや石原さん、今そういう時代じゃないですよ」と反論。
だが石原さんは怒ることもなく、「ああそうか。そういう時代じゃないんだ。あはは」と笑っていたという。舘は「すごいですよやっぱり」と、石原さんの懐の深さに驚いたと語っていた。