中村倫也が、23日放送の『A-Studio+』(TBS系)に出演。知られざる暗黒時代について語った。
笑福亭鶴瓶から「自分の思うリズムで芸能界は進んでいる?」と聞かれた中村は「いやいや進んでないです」と否定。「つらいなという時期は?」という質問にも「ありました」と即答し、「18(歳)で始めて20から25ぐらいまでは、暗黒期みたいな。すさみまくっていた」と振り返った。
デビュー当初、演劇をやりたいという夢を持っていた中村。だが一方で「チヤホヤされたい」とも思っていたそう。しかもその頃はイケメン俳優ブームで、その登竜門となるようなドラマも多数。だが彼は「どれにも出られず、だんだん『売れるとかじゃねぇし!』みたいになっていた」と明かした。
この後、演出家・蜷川幸雄さんに鍛えられた話などをしていた中村だったが、後半、「あの人の名前をあまり出したくないんですけど、ムロツヨシさんの力がデカい」と笑った。
知り合ったのはお互い無名の時期だったが、ムロは中村の暗黒期をずっと見ていたという。そして24~25歳のとき、飲みに誘われた中村は「斜に構えた、腐ったことばかり言っていた」のだとか。するとムロが飲んでいたグラスを置き「お前は何がしたくて、何になりたくて、そのためにいま、何ができるの?」と問い詰めてきたのだとか。
デビューした頃は「こういうふうになりたい」という夢もあったという中村だったが、「(ムロの問いかけに)言い返せない自分が悔しくて、その日すごいケンカをした」と回顧。
だが帰宅後、「答えられるようにならないと」と決心。「面白い役者になりたいが、そのためには逃げずに売れることも考えなきゃいけない」と、ムロを再び呼び出し、「頑張るわ」と宣言。「それを経てだんだん暗黒期から抜けていった」と振り返っていた。