コロナ禍で、舞台公演など様々なエンターテインメントが軒並み中止になった2020年春。同局は今年6月、「エンターテインメントの灯を消さないために、テレビ局であるカンテレができることはないか」と、“自社制作の舞台をノーカットで制作。以来、月1回のペースで放送してきた。
第4弾となる12日放送では、2016年春に、東京、兵庫をはじめ全国7都市で上演された中山美穂の初出演舞台『魔術』(出演:中山美穂、萩原聖人、橋本淳、勝村政信)が、全編ノーカットでテレビ初放送。深夜の終着駅、まるで魔術のように人々が忽然と姿を消すところからストーリーは始まる。おでん屋の屋台の灯りに吸い寄せられた3人の男と1人の女。電車事故、繋がらない電話、途切れた記憶の糸、狂いだした人と人との距離と密度......観客を驚かせる衝撃の結末とは?
リモートゲストには、舞台の作・演出をつとめた南河内万歳一座座長・内藤裕敬が登場。内藤は「中山美穂さんから頂いたアイデアでラストシーンを描いています。最後の最後で登場人物たちがとる行動は美穂さんのアイデアです!」と制作秘話を語り、「『魔術』の世界観は奇しくも、コロナ禍の現在に重なる」とコメント。「劇場に足を運んでいただかないと体験できない様々なことがあります。今回はテレビを通して一度それを体験して、アナログだからこそある魅力みたいなことに触れて、芝居っていいなってちょっとでも思ってもらえたらうれしいです!」とアピールした。