タッチパネル注文は効率の悪さが難点
「スマホで注文」は、店内で自分のスマホからメニューの注文ができるサービスで、くら寿司公式アプリから利用できる。同アプリではこのほかに、席の予約や持ち帰りメニューの注文なども可能だ。

くら寿司では、レーンの上に注文用のタッチパネルが設置されている。このパネルはテーブルごとに1台なので、複数で利用する場合は全員分の注文を終えるまでに時間がかかるうえに、奥の席に座った人が一括して操作を担う「注文係」のようになってしまうのが難点だ。

「スマホで注文」は、そんなタッチパネル注文ならではの不便さを解消するのに役立つサービスだ。入店時に受付端末で発行される案内表のQRコードをアプリで読み取ることで、利用を開始できる。


このサービスは、1テーブルあたりスマホ6台まで利用が可能。2台目以降のスマホで利用を開始する場合は、案内表のQRコードではなく、最初に案内表を読み取ったスマホのアプリ内に表示される「子機認証QR」を読み取る必要がある。2台目以降のスマホで案内表を読み取ってもエラーになってしまうので注意が必要だ。

それぞれが自分の手元から注文できる
アプリでは、席のタッチパネルと同様の感覚で注文が可能。他の人に気を使うことなくゆっくりメニューを見ることができるのもメリットだ。なお、「スマホで注文」を使っている場合でも、タッチパネルから注文することも可能だ。


アプリからは注文履歴の確認も可能。自分の注文だけでなく、他のスマホやタッチパネルから注文したメニューもアルタイムで表示されるので、テーブル全体の注文数や合計金額を把握しやすい。また、注文履歴はタッチパネルにも反映される。


最後にアプリもしくはタッチパネルの「お会計」ボタンを押すと、アプリの注文画面が終了する。もし、誤タップなどで画面を切り替えてしまった場合は、タッチパネルからお会計のキャンセルが可能だ。

なお、今回は予約をしておりすぐに席につけたため利用しなかったが、待ち時間にスマホから事前注文することも可能だ。席についてから改めて注文を行う必要がないため効率的で、混雑時の待ち時間をイライラしながら無駄に過ごさずにすむ。
スマホで注文できるしくみは、手軽さや無駄時間の削減といったメリットに加え、店舗の備品であるタッチパネルに触れずにすむことも利点だろう。新型コロナウィルス対策として、公共物への接触をできるだけ避けたいと考える人も多い今、そんな「接触回避」としても役立つサービスといえそうだ。