
実際に起きた事件に着想を得て、既成の価値観では測れない親子関係の在り方を問う本作。長澤は男たちと行きずりの関係を持ちながらその日暮らしをし、息子の周平(幼少期:郡司翔、少年期:奥平大兼)に奇妙な執着を見せる破滅的なシングルマザーの主人公・秋子を、阿部は彼女の内縁の夫・川田遼をそれぞれ演じる。


この日の舞台挨拶は、全国5大都市・15劇場にライブ中継され、メイン館であるTOHOシネマズ池袋の観客をスクリーンに投影した“リモート客席”をバックに行われた。
長澤は「全国15か所の皆さまこんにちわ」と挨拶し、「普段は1か所でしか舞台挨拶をやらないので、逆に新鮮で、たくさんの方々と繋がっている気がしてとてもうれしいです」と笑顔に。

自身の演じた秋子について、長澤は「共感しようと思っても最後まで共感できませんでした。わからないこともあるんだなと知った役だった」と回顧し、「昨日も映画(公開)初日を迎えて、自分自身も嫌な思いで悶々と過ごしました。この映画が旅立っていく解放されるうれしさみたいなものもあったり、でも、本当にそれを手放してしまってもいいのかなと考えてしまったり……ここまで役柄に後ろ髪引かれるっていうのは初めての経験だったので、それだけ役と向き合えたと考えると、無駄な時間じゃなかったのかなと思います」とまとめた。

阿部は、「長澤さんがこういう役をやる印象はなかったし、お母さんというイメージもなかったのでびっくりしました」と述べ、「完成したものを見て、僕が演じた遼にもですが、お母さん(秋子)に対してイラっとしたし、嫌だなという感じがして映画としてはすごく良いことだと思う」とその演技に太鼓判を押した。

また、子役の郡司、浅田芭路がフェイスガードをつけて登場し、長澤たちにカーネーションの花束を贈呈する場面も。浅田が長澤との思い出として「お布団でグルグル巻きにしてくれたり……」と言うと、阿部は「虐待じゃないですよね?(笑)」とツッコミを入れていた。
映画『MOTHER マザー』は、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中。