昨年9月15日に逝去した樹木希林さん。同書は、樹木さんが雑誌の取材などで多くの心に響くことばを残していることに感銘を受けた編集者により編集作業が進められ、同年12月20日に発売された。初版は5万部だったが、多くのTV番組等で紹介されヒット。重版が相次ぎ、1月23日には50万部、3月27日には100万部を超えて年間ベストセラー上位のランクインが見えてきた。現在の部数は150万部。その他、電子書籍の売上げもあり、28日発表の「オリコン年間“本”ランキング2019」でもBOOK総合1位、新書1位となるなど各方面で好調なセールスを記録している。
樹木さんの言葉に勇気づけられる声は多く、読者からは「希林さんに『そのままでいいのよ』と背中を押してもらったような気がします」(58歳女性)、「手帳に書きとめて、つらい時、読んだり、口に出して、元気や自信をもらっています」(39歳女性)といった声に加えて、著名人からも「この言葉が欲しかったんだ、と はらはらと涙しました」(有働由美子)、「私のバイブルです。いつも線を引いて読んでいます」(大久保佳代子)といった声が集まっている。