昨日22日のショートプログラムで79,89点を記録し、2位発進となった紀平。逆転優勝を目指すこの日は、昨日の赤とは打って変わって、世界平和をテーマにしたという、緑黄色のシックな衣装でにこやかに登場。
最初にトリプルサルコーを落ち着いて決めると、2つ目に持ってきたトリプルアクセルは、ダブルトウループのコンビネーションに。トリプルフリップも高さ十分で、4本目のジャンプ、トリプルアクセルも安定感抜群。その後も新エースの名にふさわしい堂々とした演技でフィニッシュ。4回転サルコー導入に向けた新たな演技構成で、将来に期待を抱かせた。
結果は151,95点でシーズンベストを更新し、合計231,84で2位に。得点が発表されたあとキスアンドクライでダブルピースをするシーンもあった。
表彰台、そして2週間後のグランプリファイナル進出を決めた紀平は、試合後のインタビューで、「トリプルアクセルが2本とも良いものが跳べた」と自己評価しながら、「ミスも少しあったのでグランプリファイナルでは完璧な演技を目指したい」と抱負を述べた。
グランプリファイナルの戦い方について聞かれると、「4回転サルコーの練習を頑張って、ショート、フリーともに今回の試合以上の演技ができたら」と連覇を見据えていた。優勝はロシアのアリョーナ・コストルナヤで240点ちょうどだった。