昨年のNHK杯で初優勝し、今や日本のエースと目される紀平。連覇を狙う今回は、闘志を感じさせる赤を基調とした衣装でリンクに立った。
おなじみのプログラム曲『Breakfast in Baghdad(ブレックファストインバクダッド)』に乗せながら、高さのあるトリプルアクセルでスタートすると、トリプルフリップ、トリプルトウルーブも難なく成功。手の動きやステップも細やかで、表現力豊かに滑り切った。終了後は、演技に納得したのか何度か頷きながら、「まあまあ」とつぶやくシーンも見られた。
結果は79,89点。80点台にはわずかに届かなかったものの、2位につけた。
その後のインタビューでは「今シーズンの中でも良い点数が取れた」と評価しながらも、「軸がずれてしまったところは反省している」と改善点を述べ、「高さと流れのあるジャンプにできたらいいなと思った」と抱負を語った。
またインタビュアーから「演技が終わった後に『まあまあ』と言っているように見えた」と聞かれると、「そうですね。まあ、まあ、まあ、まあというような出来で…」と笑顔を見せ、フリーに望みをつないだ。
首位はアリョーナ・コストルナヤ(ロシア)。世界歴代最高となる85,04点で発信した。