前回王者のネイサン・チェンは21日のショートプログラムで4回転ジャンプも決め、自己ベストの107.40点で首位ターン。一方、4カ月ぶりの実戦に復帰した羽生結弦(ANA)は4回転サルコーがダブルサルコーになるなど振るわず、94.87点の3位で、トップのネイサンとは12.53点差開いていた。
この日、大歓声の中リンクに迎えられた羽生は、時に鬼気迫る表情で演技に没入。大きなミスもなく逆転への4分間を滑り終えた。続いて滑走したネイサン・チェンは、羽生が魅せたパフォーマンスの重圧になんら臆することのない安定感抜群の滑りで魅了。
両者の結果に注目が集まったが、ネイサンが自己ベストを大きく更新し、世界新記録となる216.02点を記録。ショートと合わせて総合323.42点で2連覇を達成した。
対して羽生は206.10点、合計300.97点で2位に甘んじた。ネイサンとは22点差をつけられる結果に終わった。宇野昌磨(トヨタ自動車)は270.32点で4位。